1.しっぽや耳だけで返事
猫が「めんどくさいニャ」と思っていると、しっぽや耳をちょっとだけ動かして、飼い主さんに返事をします。なぜなら、わざわざ声を出して応えたり、頭を動かしたりするのが億劫だからです。
筆者宅の猫の名前を呼ぶと、顔を向けてくれるときもあれば、眠いときなどはしっぽや耳だけで返事をしてくれることがあります。愛猫への呼びかけが「無視された!」と思ったら、しっぽや耳をよく観察してみてください。きっと、ちょこっとだけ動かしてくれているはずです。
2.寝そべったまま移動する
面倒くささがMAXに達したであろう猫は、「寝そべったままズリズリと移動する」という仕草をするようです。わざわざ立ち上がるのが「めんどくさいニャ」、と感じているのでしょう。爪をカーペットに引っ掛け、まるで引きずられている砂袋のように、ズリズリッと動くのです。
以前にネット上で、階段を寝そべったまま、まるでうなぎのようにふにゃふにゃしながら降りる猫を見かけたことがあります。段差があるためか、足を使って降りるのがよほど面倒だと感じていたのでしょう。なんて怠惰な!
猫が寝そべったままズリズリと移動していたら、面倒くさいのだと思ってあげましょう。
3.寝そべったままご飯を食べる
猫が寝そべっているとき、近くに置かれたご飯皿からそのままの体勢で食べるときも、面倒くささを感じています。立ち上がってからかがんで、それからご飯に口をつける、という一連の動作を、思い浮かべただけでもうんざりしているのかもしれません。
今朝、筆者が寝起きの猫の近くにご飯皿を置いたら、正にこの仕草をしていました。横たわったまま首だけ伸ばして、器用にカリカリと食べているのです。余程起き上がるのが面倒くさいのだと感じました。
愛猫が寝そべったままご飯を食べようとしているときは、お行儀が悪いわけではなく、面倒くさいと思っているときなのです。
4.寝そべったまま遊ぶ
愛猫と遊んでいると、突然コテンと横たわったかと思ったら、面倒くさそうにそのままの姿勢で遊び出すことがあります。疲れて横になりたくなってしまったのでしょう。でも、本能はおもちゃに反応してしまう…。
そこで猫が繰り出した技が、「寝そべり遊び」です。「あぁ〜、だるい。でも勝手に体が!」と肉体は疲れているけれど、本能が獲物を追いかけてしまう状態。猫が横たわって遊び出したら、きっと本心では「めんどくさいニャ」と思っているはず。
一度遊びを切り上げ、休憩してもよいでしょう。
5.あくび
猫のまったり中、飼い主さんが構おうとしたときにあくびをするのは、「面倒くさい」の合図です。「今はそっとしておいてほしいにゃ」と訴えています。
猫は自分の中の葛藤を、「転位行動」の一つであるあくびで解消しようとするのです。この場合は、構われたくないのに飼い主さんが近寄ってきたため、少しイラッとしたのだと考えられます。
愛猫を構おうとしたときにあくびをされたら、「面倒くさい」の意思表示。そっとしておきましょう。
まとめ
猫が「面倒くさい」と感じている仕草は、いくつかあります。場面場面で、使い分けているのでしょう。覚えておくと便利そうです。
愛猫の「めんどくさいニャ」サインは、毎日そこかしこに現れているかも!?