1.隠れ場所
猫は、「隠れ場所」があると安心します。そのような結果が、イギリスにある大学の調査で出ているのです。
隠れ場所がない部屋にいる猫と、隠れ場所がある部屋にいる猫では、ストレスレベルが異なります。やはり、隠れられるスペースがある方が、リラックスできるようです。
ただ、ケージなどをタオルで隠すだけでは、有効性は認められないとか。きちんとした箱があると、ストレスレベルが低くなるようです。
猫が何かあったときに隠れ場所に入るのは、そのためなのかもしれません。同居猫に絡まれたときや大きな音がしたなどで危険を感じたとき、ささっと身を隠し、「ほっ」と一安心しているのでしょう。
2.登れる高い場所
猫が登ることのできる「高い場所」も、安心できる環境のひとつです。敵や獲物をすぐに見つけられる、逃げやすい、上下運動を好むなどの理由が挙げられます。
家の中にキャットタワーを用意してあげると、そこから見下ろしたり、窓の外を眺めたりして、快適に過ごせます。いざというときに逃げ込めるスペースにもなりますので、愛猫の安心場所になるでしょう。
キャットタワーが設置できない場合は、家具などで高い場所を作ってあげてもOKです。下界を見下ろせて身を守れるスペースがあれば、猫は安心してくれるでしょう。
3.静かで落ち着ける環境
「静かで落ち着ける」という環境も、猫には必要です。彼らは突発的に鳴り響く大きな音が得意ではなく、電気機器の低い音も苦手な傾向があります。そのため、なるべく音の少ない静かな環境を整えてあげると、安心できるのです。
子供など、大きな声を上げる存在のそばには近寄らないのが、そのよい実例。子供自体が嫌いというわけではなく、彼らの立てる音が怖いのです。
生活音を全て消すのは難しいですが、音によるストレスが溜まると体調を崩してしまうかもしれません。なるべく静かな環境を整えてあげると、安心して生活できます。
4.日向ぼっこができる環境
ぽかぽかとした日差しをたっぷり浴びられる環境も大切です。日向ぼっこには体温を保ったり、体表の殺菌をしたりする効果があります。
一見、ただのんびり、のほほんとしているだけのように思えますが、実は猫の健康維持に必要不可欠なものなのです。
窓際にふかふかのベッドを置くなどして日向ぼっこスペースを作ってあげると、安心して過ごせるでしょう。
5.飼い主さんの愛がある
猫が安心して暮らしていく上で、「飼い主さんの愛」は不可欠。単独行動を好むといわれていますが、飼い主さんとのスキンシップも求めているのです。それがなければストレスを溜め、体調を崩す原因になるかもしれません。
必要以上に構いすぎる必要はありませんが、猫が近寄ってきたときはなるべく、撫でたり声をかけたりしてスキンシップを図りましょう。飼い主さんからの愛情が伝われば、それで猫は安心します。
まとめ
今日のねこちゃんより:ロン♀ / 1歳 / サビ猫 / 4.5kg
猫が安心できる環境には、猫の習性が関係しています。彼らの本能的な行動を邪魔せず、のんびりゆっくり、そして伸び伸びと過ごせるようにしてあげると、ストレスを感じずに安心して過ごせるでしょう。
環境作りはとても大切。愛猫目線で考えてみると、最適解が見つかりそうです。