猫に必要な水の量
猫の祖先は砂漠に住んでいたため、猫はもともと水をあまり飲みません。しかし水分が不足すると腎臓や膀胱の病気のきっかけになってしまうことがあります。また、水を飲む量が多すぎる場合も病気が関係している可能性があります。
猫に必要な1日の水の量の目安は「50〜70ml×猫の体重kg」です。計量カップを使って、猫の飲み水の器にどれだけ水を入れたのか、1日経過してどれだけ減ったのか確認しましょう。
夏場、エアコンが効いた部屋で過ごしている猫は暑さを感じないため喉の渇きを覚えにくく、水を飲む量が減ってしまいます。また、水をあまり飲まない状態は熱中症になりやすいため飼い主さんが猫に水を飲んでもらう工夫をすることが大切になります。
猫の水飲み対策
1.水の器を色々な場所に置く、水の器を増やす
猫が水を飲みたいと思ったときにすぐに水が飲めるように、水の容器を猫の生活スペースの色々な場所に置いて水飲み場を増やします。
多頭飼育では他の猫が飲んだ水を飲むのを嫌がる猫もいるので、水の器を猫の数よりも増やすと、今までよりも飲んでくれるかもしれません。
2.猫が気に入る器にする
猫によって、大きさ、素材、高さ、色など水の器の好みがあります。においがつきやすいプラスチック製の器を嫌がる猫や、飼い主さんが使っているマグカップを好む猫などがいます。
3.こまめに水を交換する
水が古くなると飲まなくなることがあります。朝晩だけでも交換をして新鮮な水が飲めるようにしましょう。
4.流れる水にする
猫によっては流れている水が好みの場合があります。流れている水の方が新鮮であるということを本能的に知っているようです。水道から直接飲むのが好きな猫もいます。自動給水器にすることで、流れのある水を作ることができます。
5.ぬるま湯にする
冷たい水よりもぬるい温度の水を好んで飲む猫がいます。38℃くらいのぬるま湯を用意してみましょう。
6.猫用ミルクなどを利用する
猫が好むなら猫用ミルクを水で薄めたものや、ペースト状のおやつを水で溶いたものを水分補給をかねたおやつとして用意してみましょう。カロリーオーバーにならないように注意が必要です。
7.塩素のにおいを取り除く
塩素のにおいがする水を猫が嫌がって飲まないこともあります。竹炭を入れてにおいを取り除いた水や、沸騰させて冷ました水なら飲む可能性があります。
8.猫用浄水器を使う
猫が飲みやすい軟水になる猫用の浄水器があります。また、猫用の軟水も市販されています。
まとめ
猫は水を積極的に飲まない生き物ですが、水分不足は病気の原因となってしまうことがあります。特に夏は熱中症予防のために猫も水分補給が大切です。
猫が水を飲みやすくなるように色々工夫をしてみましょう。