下向きのヒゲはリラックスを表している
猫のヒゲって面白いですよね。おもちゃで遊ぶときはぐいっと前を向きますし、叱られたときはぺたりと後ろに寝ています。これは猫の感情と共に表情筋が収縮し、ヒゲが前後に引っ張られるから。
しかし特に何でももないときは(つまり口元に力が入っていなければ)、ヒゲはふわりと横に広がります。そしてさらに力が抜けると筋肉が重力に引っ張られ、ヒゲが下を向くのです。
1.「今日はほわほわ良い気持ち」
奥歯の力が抜け、ほほの緊張が解けたら、ヒゲが下を向くときです。
気持ちの良い日に窓を開けて爽やかな風を感じたら、優しい顔になりませんか?そんな雰囲気いっぱいで猫が外を見ているとき、ヒゲはゆったり下にカーブします。
2.「うとうとご機嫌にゃの」
「リラックスしすぎて眠くなっちゃった!」そんなときには人だって顔に力は入りません。下がったヒゲとトロトロの顔は、これから幸せな眠りに入るサインの1つといえるでしょう。
そんなときは可愛いからと撫でるのではなく、そっと眠りにつかせてあげたいせすね。
3.「することなくて退屈にゃ」
深く考え込むときは顔の力が抜け、かえってぼんやりしているように見えるもの。「お昼寝にも飽きたし、何か楽しいことないかしら」と、猫は考えているのかもしれません。
もし猫が何かいいたげにこちらを見ていたら、遊びに誘ってみてはいかがでしょう。
4.「うちのコ年をとっちゃった」
実はヒゲが下を向く理由はまだあります。その1つが「加齢」です。高齢猫特有の優しい風貌と下向きナマズっぽいヒゲは、加齢によるたるみが原因です。
また病気で筋肉が落ちたりエネルギー不足になったときにも、ヒゲは下を向きがちです。
まとめ
ヒゲが下を向くのは、ほほやマズルの緊張が緩んで毛穴が下を向くからです。口に力が入っていないのは、猫がリラックスしている印。高齢で顔にたるみが出る場合もありますが、猫の場合それはかえって独特な愛らしさを生んでいます。
しかしそんな高齢猫でも、ヒゲでリラックス度がわかります。ヒゲの上がり下がりで猫の気分を判断し、眠そうなときには眠らせて、退屈そうなときには楽しく遊んであげたいですね。