1.塩分が多い
腎臓に負荷がかかる
肉食の猫は草食動物ほど塩を必要としておらず、さらに一時的に塩分を摂り過ぎても高血圧になりにくいといわれています。しかし摂り過ぎたときに頑張るのはやはり腎臓です。それでなくても猫は腎臓病になりやすいのですから、余計な負荷を与えない方がいいのです。
猫の塩の適正量
猫の適正塩分摂取量は、色々な範囲がありますが大体1kcal当たり3.1mgとされています。体重当たりのカロリー数で計算してみると、体重4kgの猫でだいたい1.5~3.0gになるようです。
一方、カニカマ1本に含まれる塩分は約0.2g、同量のカマボコなら約0.3gです。もし1本丸ごと食べたなら、1日量の約1/10に当たりますので、なかなかの塩分量といえるでしょう。
2.アレルギーの危険性
カマボコのあの食感は実は「塩」が作ります。逆に塩分控えめ商品には、それを補う添加物が必要なのです。またカニカマのような特殊なものには、さらに別の添加物が入りますし、カニのエキスも入っています。
カニエキスを含め、添加物にはアレルギーを起こす可能性があります。それにそもそもの安全基準が人間向けですので、猫の安全は保証されていないのです。
3.消化しにくい
魚のすり身であることと火を通していることから、実は練り物は大変消化しやすい食べ物なのです。しかしこれはよく噛んだときのこと。噛まずにかたまりを飲み込めば、当然消化に時間がかかります。
猫は基本的に丸呑みする動物ですから、体調によっては胃もたれや嘔吐のきっかけになるのです。
4.習慣になる
1度好きになったものを我慢させるのは、飼い主さんにとっても猫にとっても大変な作業です。元気な猫だと「それちょうだい」と大騒ぎしたり盗み食いをしてみたりと、いろいろ覚悟しなければなりません。
さらにカニカマのように小分けしたものはくわえやすいため、ビニールごとかじって異物がつまり腸閉塞などを起こす可能性も。猫が完全に諦めるまでそんな攻防がずっと続きますので、最初から味を覚えさせない方がいいのです。
まとめ
毎日カリカリを食べる猫を見ていると「飽きないのかなぁ」と思わなくもありません。そしてつい食卓にあるものを「味見する?」と差し出してみたくなるものです。
しかしカマボコやチクワをおやつにしていた時代の猫の寿命は5~10歳くらい。それが15歳まで爆発的に延びたのは、キャットフードの改良および普及も大きな要因といわれています。猫まんまの時代には、練り物は猫にとっていいたんぱく源でした。しかし時代は変わったのです。
もし「カニカマをあげたいな」と思ったら、是非ペットショップに走りましょう。お店には猫に食べさせても安全な、猫用カニカマが売っていますから。