猫の仕草にはどんな心理が隠されている?
しっぽを動かしたり、からだをスリスリとこすりつけたり、一点をじーっと見つめたり…というように、猫は1日の中でありとあらゆる仕草をする生き物といえます。人間からしてみたら何のためにやっているのか不思議に思えるような仕草でも、実は猫なりの理由があるのです。
そこで本記事では、猫によくありがちな仕草に込められている心理や意味について紹介してまいります。
1.スリスリと体をこすりつける仕草
部屋の壁や家具、時には人間のからだに向かってスリスリと体をこすつけている姿を見たことがある飼い主さんはきっと多いと思います。
通称「スリスリ」とも言われているこの仕草は、「自分のにおいを周りにつけておきたい」といった心理からくる行動なのです。
人間の鼻では感じとれませんが、猫の身体からは猫特有のフェロモンが放出されており、その自分のにおいをこすりつけることによって「ここの場所は自分だけの縄張り」「この人は自分だけのもの」といったアピールをしているのだと考えられています。
また、痒い時にも体を擦りつけて痒さを解消しようとするケースもあります。あまりにも痒がっている場合はノミやダニがついていたり、皮膚病にかかっている可能性もあるため動物病院で相談するのがおすすめです。
2.しっぽをパタパタと動かす仕草
猫はしっぽを動かして今の自分の気持ちを伝えようとする傾向にあります。
しっぽを大きくブンブンと振るような動きをしている時は苛立っていたり、警戒心を抱いていることが多いです。
反対にしっぽをピンと縦にまっすぐ立てているような時は機嫌が良かったり、甘えたい!とアピールしていることも多いといえます。
しっぽの動きを見れば、その時の猫の気持ちをある程度察することができるのです。
3.何かをじーっと見つめる仕草
何か一点をじーっと見つめるような仕草も、猫にありがちな行動のひとつといえます。
このじーっと見つめる仕草は、そのとき見つめている物によって猫の心理も大きく変わってくるといえるでしょう。
見慣れないものやおもちゃ等を見つめている場合は「これはなんだろう?」「なんだか気になる!」と興味をそそられていることが多いです。
また、何もない場所を見つめている場合は、何かを見つめているのではなく、気になる音や匂いを感じて神経を研ぎ澄ませている可能性もあるでしょう。
人間の目や他の猫の目をじーっと見つめる場合は警戒心や闘争心を抱いていることが多いため注意が必要です。
まとめ
猫の仕草はとても可愛らかったり興味深かったりするものがとても多いですよね。
猫を飼っている人や猫と触れ合う機会が多い人は、ぜひ身近にいる猫の仕草に注目して、そこには猫のどんな心理が隠されているのかをチェックしてみてはいかがでしょうか。