1.獲物を見つけたとき
獲物が目に入ったとき、どうやってつかまえようか、考えている可能性があります。目は釘づけになりながらも、距離や風向き、スピードなどを察知し、飛びかかるのか待ち伏せするのかなどを判断しているのかもしれません。
攻撃前にはお尻をふりふりして、足場を固めます。そしてタイミングを見て、飛びかかるのです。ヒゲの感覚や聴覚を使い、獲物を仕留めるまでのプロセスを考えているのでしょう。
2.やってはいけないことをしたいとき
いつも、飼い主さんに「やってはいけない」と注意されることをしたいときも、考えごとをしていると思われます。たとえば、飼い主さんが食べている食べ物をパクッとしてしまいたいとき。じっ〜と食べ物を見つめながら、舌をペロッとするかもしれません。
そんな行動をするときは、「食べたいけど、食べたら怒られるよね…」と葛藤している可能性があります。自分の欲と飼い主さんに叱られる、という思考の間で、揺れ動いているのでしょう。
3.ジャンプするとき
猫がジャンプをするときは、着地地点の高さや形状などを計算した上で、飛ぶといわれています。大抵の場合、それは成功するようなのですが、ときには大失敗することもあるようです。考えるのとジャンプの成功は、必ずしも一致というわけにはいかないよう。
大失敗したところを飼い主さんに見られてしまったときは、笑われてしまうかもしれません。猫にもプライドがあるため、目の前では笑わないようにした方がよいといわれています。そんなときの猫は、毛づくろいや爪とぎなどをして、失敗のイライラを解消しています。
4.敵がいるとき
室内飼いの猫の場合、家の中で敵に遭遇するとは考えにくいですが、たとえば同居猫にあまりソリの合わない猫がいると、敵だとみなすことがあります。敵とまではいかなくても、「嫌なヤツがいる」くらいは思うでしょう。
そんなときはどうやって回避しようか、相手を刺激しないようにするにはどうすればよいか、考えているかも。筆者宅の猫がとる戦略は、「ゆっくり歩き」です。危険な相手の関心をひかないよう、ゆっくり静かに歩いて、その場を立ち去ろうとします。
5.要求を通したいとき
飼い主さんに何か叶えてほしい要求があるとき、どうやったらよいかを考えているかもしれません。
構ってほしいのに飼い主さんが相手にしてくれないと、棚の上にある置物を全部落とす、という猫もいます。そうやって物音を立て、自分に注目してもらって要求を叶えてもらおうという魂胆のようです。
また、かわいい声や仕草、上目使いなどで言うことを聞かせようとする場合もあります。前にこうしたら飼い主さんが思い通り動いてくれた、という経験があるとそれを覚えていて、繰り返すこともあるようです。
まとめ
今日のねこちゃんより:きなこ♀ / 5歳 / 雑種(ミックス) / 4.9kg
猫は何も考えていない、という意見もあるようですが、一緒に暮らす飼い主さんは、その賢さに驚くことがあるかもしれません。
猫の脳は本能を司る部分が発達し、思考の部分が少ししかないよう。つまり、本能に従って動いている感は否めませんが、それでも脳の構造からすると全く何も考えていない、ということもなさそうです。