1.ケージ越しに接する
人見知りの猫の場合、まずはケージに入れてから接するようにするとよいです。猫はそのような、隔離された場所にいる方が安心します。ケージ越しに人と接するようにして、少しずつ慣れさせていくとよいでしょう。
注意点は、ムリに何かをしようとしないことです。強引に撫でたり、ケージから出そうとしたりすると恐怖心を感じてしまい、余計人見知りになってしまう可能性があります。
2.子猫のうちにたくさん触れ合う
もし猫がまだ子猫なら、人とたくさん触れ合うようにするとよいです。
生後2ヶ月頃までは「社会化期」という外の世界との関わりを学ぶ時期なので、比較的人見知りを克服しやすいです。その時期を過ぎている場合は、焦らず徐々に慣れてもらう必要があります。
「人は怖くない」、と知ってもらうのです。猫の方から近寄ってくるまでは、人の方からは何もしないとよいかもしれません。早く慣れてもらおうと撫でようとしたり、声をかけたりすると、怖がってしまう可能性があります。
時間をかけ、「人がいても怖くない」と猫が思えば、自然と距離が縮まっていくでしょう。
3.ご飯やおやつを与える
人の手から「ご飯やおやつを与える」のも人見知りを克服するよい方法のひとつ。食べ物は、猫の生存のために必要なので、猫がメリットを感じやすいようです。たびたび与えていれば、「この人はよいことをしてくれる人だ」と判断し、心を開いてくれるようになるでしょう。
来客にも与えてもらうようにすると、「お客さんが来るとよい思いができる」と覚えるため、人見知りしなくなるかもしれません。猫も喜んでくれるでしょう。
4.まばたきをする
猫とのコミュニケーションの上で、「まばたき」の有効性が確認されています。初対面であってもまばたきをした人に、猫は近寄りやすいのだとか。そのため、活用していくとよいでしょう。
猫と目が合ったら、ゆっくりめに目を閉じるだけです。とても簡単にできますので、使わない手はありません。
猫は目を凝視されると「喧嘩を売られている」、と思います。まばたきをすると「敵意はない」と伝えられるため、警戒心が少し解けるのです。
5.来客を想定した訓練を行う
もし来客に対して人見知りをするのなら、来客が来たことを想定して訓練を行うとよいです。ケージを用意し、そこへ猫を入れましょう。
そして、ご家族が玄関のチャイムを押し、家に入ってくるのです。誰かと思ったら知っている人のため、猫は安心します。これを何度か繰り返し、「チャイムが鳴っても怖いことは起こらない」と覚えてもらうのです。
その上で今度は、実際の来客に入ってきてもらうようにします。猫が慣れるまで来客は猫に触れず、ただ同じ部屋にいるだけにするのです。それを何度か繰り返し、慣れたらケージ越しにおやつを与えてもらいます。
最終ステップは、ケージから出してのコミュニケーションです。猫をケージから出した状態で来客に入ってきてもらい、おやつを与えます。これを行っていけば、人見知りが緩和されるでしょう。
まとめ
猫には人見知りが多いようですが、それも一つの個性として、受け入れてあげるとよいです。訓練次第では、多少直すこともできるとか。愛猫に負担のかからない方法で、克服させてあげるとよいでしょう。