猫に与えちゃダメな『山菜』とは?2つのNGな山菜と危険な理由

猫に与えちゃダメな『山菜』とは?2つのNGな山菜と危険な理由

春や秋は季節を感じる山菜が恋しくなるとき。しかし野性味あふれる山菜は、人間でも食べる時は注意が必要です。まして身体が小さく植物の代謝が苦手な猫には、少量でも重大な影響を与えます。ここでは古くから日本人に馴染み深い山菜たちの危険な一面をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.わらび

テーブルに置かれたわらび一束

春の味、山菜の王様ともいえる「わらび」。実は家畜を飼う農家の間では、危険な中毒植物として有名です。2つある原因物質は人体にも有害ですが、日本人は灰汁で茹でたり塩漬けしたりして上手にアクを抜き、おいしく食べてきました。

原因物質1.チアミナーゼ

「猫がイカを食べると腰を抜かす」という言い伝えがありますね。これは「生のイカにはチアミナーゼが含まれるため、食べると猫が脚気(かっけ)になって足腰が立たなくなる」という意味です。

チアミナーゼとは、チアミンつまりビタミンB1の分解酵素のこと。わらびには馬の腰が抜けるほど大量のチアミナーゼが含まれており、猫にとってはイカと同じくらい相性の悪い植物です。

原因物質2.ブタキロサイド

もう1つ、わらびには牛の中毒がきっかけで発見された「ブタキロサイド」という発がん物質も含まれています。粘膜に影響し、出血性の膀胱炎などを起こします。急性中毒を起こせば数日で命を起こすことも。

牛や山羊、モルモットなどでも症状が出ているため、生食・食べ過ぎは人間も、そしてもちろん犬や猫にも危険とされています。

2.ぜんまい

ザルの中の干しぜんまい

ぜんまいも代表的な春の味覚の1つですが、こちらもわらび同様「チアミナーゼ」が含まれます。

実は「猫はビタミンB1を犬の5倍必要とする」といわれています。そのためチアミナーゼの量が少しでも影響し、イカや貝類、わらび同様ぜんまいにも注意が必要なのです。

まとめ

外出中の猫

外にいる野良猫たちが山菜に興味を持つ心配はなさそうですが、人に飼われる猫たちは、出された食事に入っていれば抵抗なく口にします。また完全室内飼いの猫たちは植物自体が珍しく、山菜に限らずおもちゃにしてかじる事故が絶えません。

猫にとって危険な植物はたくさんありますが、山菜にも注意が必要だと心に留めておきましょう。

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