1.飽きた
猫が突然おもちゃで遊ばなくなった場合、考えられるのは「飽きた」という理由です。
筆者宅の猫も、購入してしばらくは食いつきがよかったのに、なぜか全く関心を示さなくなることがあります。きっと飽きたのだろうと、新しいおもちゃを見せると突如として食いつき始めます。
飽きてしまったおもちゃは、ある程度の期間隠しておくと猫が忘れて、次に見せたとき新しいおもちゃとして認識してくれる場合もあります。再び新鮮さを感じて、食いついてくれる可能性が考えられます。
2.他の猫に譲っている
多頭飼いの場合、他の猫がすでにおもちゃで遊んでいると、その猫に譲って遊ばないということがあります。自分も遊びたそうに近くでじっと見つめてはいるものの、手は出さずに我慢している状態です。
猫は自分よりも下の立場だと思っている相手に譲る傾向があります。年長の猫が年下の猫に譲ったり、先住猫が新入り猫に譲ったり、などのケースが考えられます。
本当は遊びたいけれど我慢している可能性があるので、他の猫が寝ているときなど、時間を見つけて遊んであげるとよいかもしれません。
3.体力がなくなった
おもちゃで元気よく遊ぶような体力が、なくなったとも考えられます。年齢や病気、体調など、さまざまな要因が考えられます。
筆者宅では、シニアに入った猫がやはり、遊ばなくなりました。子猫の頃は毎日のように夢中になっておもちゃと格闘していたのですが…。
キャットフード以外にも体によい栄養を与えだすと、体力や気力が増したのか、再びおもちゃに興味を示すようになりました。
年齢による体力低下が原因で遊ばなくなった猫には、若々しさを取り戻す対策をしてあげると、また元気に遊ぶようになってくれるかもしれません。
4.精神的な余裕がない
遊びというのは、猫の気持ちに余裕がないと難しいことのようです。たとえば、保護されたばかりでまだ周りの環境に慣れていなかったり、多大なストレスを感じていたりするとそのことで頭がいっぱいで、遊ぶどころではありません。
新しい場所に連れて来られた上に、近くに見知らぬ人がいれば何をされるかわからないという緊張感でいっぱいなのでしょう。もしかしたら、命の危険があるかもしれないのです。そのような環境下では、のん気に遊ぶのは難しいと思われます。
ですから、前にいた環境では元気に遊んでいたとしても、新たな場所に移動した場合は慣れるまで、遊びを封印する可能性があります。
また、新入り猫がきたなどの大きなストレスを感じていると、やはり遊ぶどころではないと考えられます。「新入り猫=ナワバリへの侵入者」とみなすことがほとんどなので、危機を感じていると思われるのです。自分のナワバリを犯すかもしれない存在がいるときには、遊びのことなどすっかり忘れているかもしれません。
まとめ
猫が突然おもちゃで遊ばなくなったときは、精神的なものから肉体的な理由まで、さまざまなことが考えられます。
遊びは猫にとってストレス解消や体力の維持などメリットが多いため、ムリは禁物ですがなるべく遊べるようにしてあげるとよいでしょう。