1.落ち着かない
眠くて寝たいのに落ち着いて眠れる場所がないと感じると、忙しく部屋を出入りすることがあります。
室温が適温ではない、同居猫に邪魔されたなどの理由が考えられます。
また、猫はトイレにも強いこだわりを持っており、汚れていると排泄を我慢してしまうこともあります。「排泄したいけど、どうしよう」とウロウロと行ったり来たりするのです。
飼い主さんがすべきケアとは?
猫が落ち着いて過ごせる環境を整えることは、飼い主さんの大切な役目です。
寝床はいくつか用意し、猫がお気に入りの場所を見つけられるようにしましょう。
また、猫にとっての適温は夏は27℃前後、冬は23℃前後です。エアコンを使って調節してあげましょう。
トイレは出来るだけ早く排泄物を取り除き、清潔を保ちましょう。仕事や外出で長時間家を空ける場合は、「頭数+1つ」のトイレを設置すると良いでしょう。
2.不安がある
猫は縄張り意識が高い動物です。部屋を出入りしパトロールするのは、自分の縄張りに異変がないか、怪しい侵入者がいないかチェックするためです。同時に縄張りに自分の匂いをつけて、安心しているのです。
そのため、引っ越しなど環境が変わったり、知らない人の訪問があると、不安を感じて部屋を忙しく出入りすることがあります。
飼い主さんがすべきケアとは?
引っ越しや来客は止むを得ない事情であっても、猫にとっては大きなストレスとなります。
出来るだけ以前と同じ環境に近づけるため、猫が使用していた毛布やベッドなどを置いてあげましょう。自分の匂いがついた物があるだけで、猫は安心出来るからです。
来客が苦手な猫の場合は、いざという時に隠れられる場所を用意してあげましょう。訪問者に愛猫をを見せようと、無理やり引っ張り出すのはやめましょうね。
3.病気の可能性
猫が忙しく部屋を出入りする可能性として「病気」も挙げられます。具体的には、以下のような病気が考えられます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺の動きが活発になり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
10歳以上の高齢の猫に多く、落ち着きがなくなり、部屋の出入りも激しくなります。
食欲旺盛になり活発に動くため、一見すると元気に見え、発症に気づきにくい病気でもあります。
泌尿器系の病気
トイレや部屋への出入りを繰り返している場合は、膀胱炎や尿路結石症などの泌尿器系の病気の可能性があります。
膀胱炎は頻尿になるが少ししか出ない、尿路結石症は激しい排尿痛を伴うため、落ち着かず、忙しく出入りをするのです。
認知症
人間同様、猫も認知症を発症することがあります。大声で鳴きながら、同じ場所を徘徊するかのように忙しく部屋を出入りするようになります。
他の症状としては、トイレを失敗し粗相をしたり、狭い所に入り込んだまま出られなくなるなどの症状が見られます。
飼い主さんがすべきケアとは?
猫も高齢になると、様々な病気を発症する可能性があります。また、上記の病気だけではなく、別の疾患が隠されていることもあります。自分だけでは判断せず、少しでも異変を感じたら、獣医師に相談しましょう。症状に合わせたケア方法を指導してもらえるはずです。
まとめ
いかがでしたか?猫が忙しく部屋を出入りする光景はよくあるかもしれません。日課であるパトロールであれば問題はないですが、何かしらの不安や病気を抱えている可能性もあります。
飼い主さんは日頃から愛猫に変わった様子はないか、チェックしてあげましょう。