猫の寿命を縮める『嘔吐』とは?見極めのポイントと予防策

猫の寿命を縮める『嘔吐』とは?見極めのポイントと予防策

一般的に、猫はよく吐く動物です。しかし、あまりにも頻繁に吐いているなら、やはりそれはどこかに問題がある証拠。めったに吐かない猫はもちろん、よく吐く猫ならなおのこと!気をつけたい危険な「嘔吐」の見極め方をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫はなぜ吐く?

赤い棒をかじるアメショー?

猫は本来獲物を丸呑みする生き物です。そうするとどうしても消化できない羽根や骨が胃に残ります。

野生の猫たちはそれを吐き出し、胃をフリーな状態にして次の獲物を食べていました。

つまり猫にとって吐き戻しは自然の原理。

そういう仕組みが、もともと身体に備わっているのです。

こんな場合はまず大丈夫!

前肢の肉球を舐めるアメショー

猫の嘔吐で最もポピュラーな原因は毛玉です。

しかし毛玉や猫草を食べたあとなどの嘔吐は原因もわかりますし大きな心配はありません。

また、以下のような条件下でも猫は吐きます。

  • 食べ過ぎた
  • 普段食べ慣れないものを食べた
  • 食後に走り回って遊んだ
  • 食後に水を飲み過ぎた

(※胃の中でドライフードが水を吸い急激に膨らむと吐きやすい)

予防には?

1週間に1回程度ならそれほど問題はありませんが、ブラッシングの回数を増やしたり、フードの見直しや与え方の工夫をする必要はあるでしょう。

正常な嘔吐でも回数が多ければ、胃や食道を荒らし、吐きやすい状態になるからです。

病気や怪我の可能性がある場合

看護師とデボンレックス

吐いたものの色がおかしい(鮮血が混じる・黒っぽいなど)ときは、胃や腸に異変が起きています。すぐに病院へ連れて行きましょう。

また、

  • 毎日あるいは1日に何度も吐く
  • ウンチをした後に吐く

なども要注意。

何度も吐くのは不快を感じている証拠ですし、嘔吐そのものが体力を奪います。

また頻繁に吐き戻せば十分な栄養が取れず、抵抗力を失うため、隠れた病気が悪化するかもしれません。

予防には?

病気の予防はなかなか難しい問題ですが、嘔吐をいつものことだと安易に考えないことが大切です。

気になったらすぐに病院で適切な検査・治療、アドバイスを受けましょう。

中毒の危険性がある場合

黄色いユリと青い目のシャム

急性中毒の場合は、吐くだけでは済みません。

  • ぐったりする
  • ふらつく
  • 手脚が震える
  • 意識を失う

など、見るからに危険な状態に陥ります。

予防には?

とにかく猫の身体に合わないものを避けましょう。

  • アロマオイルやお香
  • 与えてはいけない野菜や果物、観賞用植物
  • 危険な洗浄剤や薬品、人間の薬など

全てを排除することはできませんから、まず「猫にとっての毒物とは何か」を知ることから始めましょう。

そしてどうしても排除できないものは、管理の仕方を見直すことが大切です。

まとめ

吐く猫

「嘔吐」は猫の生理現象の1つで、ほとんどの場合何の心配もありません。

しかし、吐しゃ物が普通でない場合や、他の深刻な症状を伴う場合には一刻も早い診察が必要です。

また嘔吐回数が多い場合は、緊急性が低くても生活の質が落ち、最終的には猫の寿命に影響します。

嘔吐は猫にとって「普通のこと」です。しかしだからこそ「普通ではないところ」を見過ごさないよう気をつけてあげましょう。

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