猫飼いさんあるあるの『猫吸い』とは?されてる猫の気持ちや注意すべきポイント4つ

猫飼いさんあるあるの『猫吸い』とは?されてる猫の気持ちや注意すべきポイント4つ

猫飼いさんならば、誰もが一度はやったことのあるであろう「猫吸い」。吸っている側は心地がよいけれど、吸われる側である猫は、一体どんな気持ちでいるのでしょうか?注意すべきポイントと合わせてお伝えします!

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

「猫吸い」って?

猫のお腹

猫飼いさんの間ではもはや常識となっている「猫吸い」。愛猫の体に顔を密着させ、息を吸い込む行動です。吸い込む部位は特に決まっていません。猫飼いさんそれぞれの、お気に入りの場所を吸います。

多くの場合、「お腹」が好まれるよう。もっふもふでふっかふかなそこが、一番人気というウワサです。他には「肉球」や「後頭部」「背中」なども人気スポット♪

お気に入りの部位を見つけ、一点集中でいくのもよし、全身くまなく吸わせていただくのもよし、とことんまで堪能できる猫吸いを、追求してみてください。

吸われてるなら「まぁOK」

こちらを見ている猫

猫吸い中の猫飼いさんは間違いなくホワホワと幸せ気分でいるのに対し、「吸われる側」の猫はどのような気持ちでいるのでしょうか?それは想像するしかありませんが、大人しく吸われているなら「まぁOK」と思っていそうです。

猫同士も、仲良しならばくっつくことはあるため、特に不快とは感じていなさそう。「あ、飼い主くっついてきた」くらいの感覚ではないでしょうか。

嫌なときは逃げる!

逃げる猫

ただ、あまりに吸い方が激しかったり、時間が長すぎたりして不快感を覚えてきたときは、その場から逃げてしまうかもしれません。「被毛がはげる…」なんてことは思っていないでしょうが、猫はとても自分の気持ちに素直な生き物なので、イヤだと思ったら即、その場を去るでしょう。

吸いたりなくても、深追いは避けてください。イヤになった猫がもう二度と、吸わせてくれなくなってしまうかもしれません。またしばらく時間を置き、猫がOKそうだったら吸わせていただくようにしましょう。

ズーノーシス注意報

動物病院

楽しい楽しい猫吸いですが、「ズーノーシス注意報」が出ております。「ズーノーシス」とは、人と人以外の動物の間でお互いに感染する可能性のある病気(人獣共通感染症)のことです。猫吸い源として貴重な猫から、病気が移ってしまうかも、という注意喚起です。

猫自体が寄生虫や真菌、感染症をもっていると、それが吸った猫飼いさんに移ってしまうのです。吸う前にそれらの病気を持っていないか、確認しなければいけません。

また、たとえ病気がなくても、猫飼いさんの免疫力が弱っているときや、あまりに頻繁に吸っていると、猫の持つ菌などが感染してしまう恐れもあります。パスツレラ菌やカプノサイトファーガ属菌などは、ほぼ全ての猫が持っているといいます。これらの菌はときに、人にかなりの重症をもたらす危険があるため、気をつけなければいけないのです。

猫のストレス警報!

抱っこされる猫

猫吸いされた猫がストレスを抱え、体調不良になってしまうことも考えられます。大抵の場合は前述もしましたが、イヤだったらその場から去ります。でも我慢強い猫は、じっと耐えてしのぐかもしれません。

それが積み重なるとストレスがたまり、体調不良となって表れることも。猫がイライラしてくると、しっぽを大きく振ったり避けるような仕草をしたり、不機嫌そうに鳴いたりします。そのサインを見逃さないであげるとよいでしょう。

まとめ

まるくん
かなりの幸福感を覚える「猫吸い」。やられている猫側もまんざらではなさそうですが、度を超えるとトラブルの原因となる可能性があります。

猫飼いなら、節度のある猫吸いをすべきではないでしょうか?過度になると大切な愛猫のストレスになるどころか、関係悪化にもつながりそうです。猫飼いの品位を保つためにも、負担をかけない健康的な猫吸いを目指しましょう!

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