1.水分が不足しがち
猫のドライフードは、その名の通り乾燥させてあります。ペットフード公正取引協議会によると、その水分量は約10%よりも下だそうです。13%以上になってしまうとカビの原因となるため、安全性への配慮から、多くのドライフードでは10%以下となっています。
猫は元々あまり水を飲まないのですが、ネズミなどを食べていたときは、そこから水分を得ていました。ドライフードだけを食べていると、どうしても水分不足になってしまいます。水皿を置いていても、ガブガブ飲んでくれるとは限らないからです。
水分が足りなくなると老廃物が体にたまり、腎臓病の原因となりやすくなります。ガンになる場合も!
ですから、ドライフードだけでなく、他に水分補給ができるウェットフードを併用したり、飼い主さんが作った味なしのチキンや魚スープなどを飲ませてあげてください。
それだけでもだいぶ違うでしょう。病気の予防にもつながりますから、ぜひしてあげたいところです。
2.炭水化物が多い
猫のドライフードには「炭水化物」が多すぎるのでは?という指摘は以前からありました。一応基準としては35%といわれていますが、これには諸説あります。少なければ少ないほどよい、という意見もあります。
これに関しては獣医師等の見解が一致していないようですので、飼い主さんが判断する必要があるでしょう。筆者宅の猫たちはそもそも米の入ったフードを食べるとアレルギー症状が出るため、グレインフリー(穀物不使用)にしています。
猫にとって理想的な栄養素は、タンパク質52%、脂肪46%、炭水化物2%という意見も。これを実現するのはかなり無理がありますが、炭水化物の数値がとても低いため、やはりそこまで必要ないと判断することもできます。
3.添加物や残留農薬が含まれている
キャットフードにはたくさんの添加物や残留農薬が含まれている可能性があります。それらが猫の体にとってよいとはいえません。なるべく、入っていないフードを与える方が安心です。
キャットフードのパッケージを見ると、原材料名の欄に添加物の記載もありますので、チェックしてみてください。愛猫の健康のためには、添加物か少ないか入っていないフードを選びましょう。
そして農薬を使った材料ではないかも重要です。穀物が入っていると育てる上で農薬を使用している可能性がありますので、注意してください。キャットフードの農薬に対する規制が人のものよりも緩いため、有害な場合もゼロではありません。
残留農薬により体調を崩すこともあります、信頼できるオーガニックのキャットフードを与えるとよいでしょう。
4.酵素がとれない
「酵素」は猫の体にとって不可欠な栄養素です。消化吸収や代謝等に使われ、免疫力、治癒力を高める働きがあります。
ドライフードに十分入っているかというと、残念ながらそれは望めません。だって酵素は、50℃くらいで壊れてしまうから!
あああ!そんなぁ!ドライフードを作るときは、120℃くらいで加熱していますから、たとえ原材料に酵素が含まれていたとしても、間違いなく全滅です。
そうなんです。ですから、ドライフードだけを食べさせていると、確実に酵素が不足してしまいます。新鮮なお肉や魚などで補給してあげましょう。サプリメントもありますので、利用してみてはどうでしょうか?
まとめ
ご飯は愛猫の体を作る材料になるものですから、適当にしていたら適当になってしまいます。必要な栄養素が摂れないと、病気になる場合もあるのです。ドライフードを過信せず、きちんとバランスよく栄養が摂れているか、チェックしてあげてください!