猫も幸せを感じる?それはどんな時?
人間ほど複雑ではありませんが、猫にも感情があります。
「幸福」もその1つです。
では、猫はどのような時に「幸せだなぁ」と感じるのでしょうか。
ご飯がお腹いっぱい食べられること
野生の猫は、狩りに失敗すると食事にありつけません。野良猫の場合もそうです。
家族がいる家猫は、毎日美味しいご飯が食べられます。
食事は命に直結するものなので、やはり1番の幸せなのではないでしょうか。
天敵に襲われないこと
猫には、いくつか天敵(獲物をめぐるライバル)となる動物が存在します。蛇・キツネ・アライグマなどです。
家の中で生活していれば、天敵に襲われる心配がありません。
掃除機やインターホンという敵はいるかもしれませんが、避難すれば良いことなのでやはり過ごしやすいでしょう。
甘えても叱られない
猫は母性本能が強く、命懸けで子どもを守ります。
そして、立派なオトナ(生後6ヶ月頃)に成長したと判断すると、敢えて突き放します。自立を促すためです。
野生の環境や野良猫の生活に「甘え」は許されません。辛くてもしっかりしなければ生きられないからです。
その点、家猫は甘えても叱られません。
いつまで経っても子猫のような振る舞いをする猫も珍しくないですよね。
飼い主さんが個々の性格に合わせた対応をしてくれるので、甘えっ子の猫は嬉しいでしょう。
仕草・行動で分かる猫の幸福度
猫の幸福度は、仕草や行動を見れば分かります。
ここでは、代表的なものを5つ紹介いたします。
いくつ当てはまるものがありましたか?
1.目を細める
目を細め、まるで微笑んでいるかのように見えることがありますよね。
人間のように笑みを浮かべているわけではないのですが、これは幸せな時に見られる表情です。
2.仰向けで眠る
身に危険が及ばず、安心しきっている猫は仰向けで眠ります。
通称「ヘソ天」と呼ばれる寝相です。
本来はとても警戒心が強い動物なので、野生を忘れられるほど幸せだということになります。
3.喉をゴロゴロ鳴らす
猫の喉からは、ゴロゴロという独特の音が出ることがあります。俗にいう「ゴロゴロ音」と呼ばれるものです。
子猫が母猫に甘えたり、しっかりと母乳を飲んでいることを知らせるサインです。
撫でている最中にこの音が聞こえたら、「今日もママ(パパ)に甘えられて幸せだよ♡」というメッセージになります。
尚、不安や体調不良を抱えている際もこの音を発します。自分の気持ちを落ち着かせるためです。
シチュエーションによっては、困っていることがないかチェックしてみてください。
4.ふみふみする
ゴロゴロ音と同様に、よく見られる行動が「ふみふみ」です。元々は母乳の出を促す行動でした。
飼い主さんの体の上でふみふみする場合は、母猫のような安心感を得られている証です。
5.スリスリする
猫の頬にはフェロモンを出す臭腺があります。
お気に入りのものにスリスリすることでマーキングを行っています(尿によるマーキングとは違い、臭くはありません)。
「飼い主さんは私だけのものだからね」という思いと「撫でて」という甘えの気持ちが込められています。
好きなだけ甘えられるので、スリスリしている瞬間は至福のひとときといえるでしょう。
まとめ
今回は、数ある仕草や行動の中から代表的なものを5つ紹介いたしました。
猫にも私達のように「幸せ」という感情があります。
ピリピリとした警戒モードを離れ、好きなだけ飼い主さんに甘えられることや、お腹いっぱい食べられることが猫にとっての幸福です。
猫は幸福であることを言葉で伝えることはできませんが、ボディランゲージでメッセージを伝えてくれます。
日々の生活の中で愛猫の幸福度をチェックしてみてください。
よく見る仕草が幸福のサインであれば、愛猫は間違いなく幸せです。自信を持って今の生活を続けていってください。