成猫をお迎えするとどんなメリットがある?
保護施設などにいる猫たちの中には子猫だけでなく成猫も数多くいます。
さまざまなタイミングや出会いが重なって「成猫をお迎えしたい」といった考えに至る方もきっといることでしょう。
もし、成猫をお迎えするとなった場合、成猫と暮らす上でどのようなメリットがあるのか、まずは解説してまいります。
1.大人なので落ち着きがある猫も多い
子猫だとさまざまな物に好奇心が掻き立てられ、あちこちを走り回ったり元気よく運動する猫が多いです。
しかし、おとなになってくると少しずつ落ち着きが出てくる猫も多く、子猫の時ほどは大騒ぎしなくなるケースもよくあります。
もちろん猫の性格や体力、その時の気分などによっては成猫でもたくさん走り回ることはよくあります。
そのため一概に「成猫=落ち着いている」とは断言できませんが、静かで落ち着いた生活を送っている成猫は数多くいます。
2.子猫がかかりやすい病気などのリスクが低い
子猫の場合、成猫に比べるとまだ体も発達途中で、体力や免疫がそれほどない分、かかりやすい病気もたくさんあります。
もちろん個体差はありますが、成長するにつれて体力や免疫もついてくる傾向にあるため、子猫特有の病気などのリスクも減ってくるといえるでしょう。
ただし、猫によって体の丈夫さは全く異なりますし、どんなに健康な猫でも病気や怪我をするリスクはいつでもあるので、常に油断は禁物といえます。
むしろ、歳を重ねて老化が進むと体力や免疫は落ちる傾向にあるため、健康管理もさらにこまめに気にかけてあげる必要が出てきます。
猫をお迎えする時は、将来のこともきちんと見据えた上で決めることが重要です。
お迎えした成猫のお迎えの方法は?
では、具体的にはどのように成猫をお迎えすればよいのでしょうか。
成猫をお迎えできる場所はいくつかあります。
- 保健所
- 動物愛護センター
- 保護猫カフェ
- 猫の里親募集サイト
- 譲渡会などのイベント
- (かなり数は限られていますが)成猫も扱っているペットショップ
まずは、これらの団体や施設のサイトやSNSなどをチェックしてみましょう。
気になる場合は問い合わせをしてみたり、実際に足を運んで成猫たちに会いに行ってみるのがおすすめです。
実際にお迎えしたい猫が決まったら、いきなりお迎えをするのではなく、まずはトライアルをするケースが非常に多いです。
まずは一定期間、自宅にお迎えしたい猫を連れてきて様子を見て、問題なく育てられそうであればそのままお迎え…という方法です。
そのため、トライアル前に猫を飼う環境を整えておくことも必要になります。
猫用のトイレやごはん、猫用の食器類、猫が安心してくつろげる環境作りなどをしておきましょう。
また、保護猫であっても譲渡費が必要となるところも非常に多いです。
施設や団体によって譲渡費は異なりますが、大体3〜6万程度はみておいたほうがよいでしょう。
成猫と仲良くなるコツは?
成猫を無事お迎えすることができたら、いよいよ本格的に成猫との生活がスタートです!
成猫になってから新しいおうちに引き取られる場合、はじめのうちは飼い主さんに対して警戒する猫も少なくありません。
そんな状態からのスタートでも、飼い主さん側の工夫や配慮次第で徐々に仲良くなることはきっとできるはずです。
最後に、成猫と仲良くなるためのコツについて、いくつか紹介してまいります。
はじめのうちは猫を刺激しない
お迎えしたばかりの頃は、見知らぬ場所に連れてこられて、猫も色々なストレスや不安が溜まっているかもしれません。
そのため、触る、抱っこする等のスキンシップは基本的に控えるようにし、遠くからそっと見守る程度にしておきましょう。
できるだけ猫を刺激しないように生活しつつ、食事やトイレなどのお世話はしっかりとこなしていく事が大切です。
まずはごはんやおやつで仲良くなる
家の環境や飼い主さんの存在に猫が少しずつ慣れてきたら、まずはごはんやおやつなどを使って、猫とコミュニケーションをとってみるのもおすすめです。
最初は警戒していても、食の誘惑に負けて少しずつ近づいてきてくれる可能性も高いです。
ごはんやおやつを与えていくうちに、「この人は美味しいものをくれる良い人だ」と思ってもらえるようになります。
猫の方から近寄った時に構う
ごはんやおやつなどを通じて仲良くなってきて、猫の方から飼い主さんに近寄ってきたり甘えてきて時は大チャンスです。
猫の様子を伺いながら撫でてあげたり、おもちゃなどで遊んであげれば、さらに飼い主さんへの好感度も上がるはずですよ!
ただし、少しでも嫌そうな素振りを見せていたり、スキンシップや遊ぶのに飽きてしまった時は無理に近づかず、そっとしておくことも重要です。
まとめ
成猫をお迎えしたいのであれば、メリットや注意点、お迎えしたあとの具体的な生活などをしっかりと考えた上で行動をとることが非常に重要です。
猫も飼い主さんも幸せになれるように、お迎え前からきちんとイメトレやシミュレーションをしておきましょう。