ムズムズする
生後3ヵ月頃になると、猫の歯も、乳歯から永久歯に生え変わります。
生え変わる時期は歯茎がむずがゆくなるので、色々なものを噛みたくなるのです。
その流れで、つい構ってくれた飼い主さんの手を噛んでしまうこともあります。
しかし、そのまま噛ませていると、人の手を噛んでもいいと思うようになったり、思わぬケガをしたりする可能性があります。
噛んでもいいおもちゃを与えて、人の手は決して噛ませないようにしましょう。
生後8ヵ月頃で歯の生え変わりが完全に終わり、甘噛みも減ってきます。
遊びたい
子猫の時期は遊びたい盛りなので、噛んでじゃれることも多いです。
猫は狩猟動物なので、飼い主さんが歩いているときに噛むなど、動くものを獲物として捕まえる遊びもします。
また、猫同士で遊びに誘うための挑発として甘噛みをすることもあり、同じ理由で飼い主さんに対しても甘噛みをして「遊ぼう!」と誘っている場合もあります。
さらに子猫の場合は、遊びに夢中になりすぎると偶然噛んでしまうことがあります。
噛まれたときに叩いたり怒鳴ったりして猫を叱っても、あまり効果はありません。
猫を怖がらせて飼い主さんとの関係が悪くなる可能性があります。
また、叱るために騒いでいても、猫には(構ってもらえてる!遊んでもらえてる♪)と思わせてしまう場合もあります。
猫と遊ぶときは、くれぐれも手を使わずにおもちゃを使って遊ぶようにしましょう。
噛まれたらダミ語で「あ!」というなどして、猫の気をそらせてその場所から離れたり、無視をして猫を落ち着かせます。
噛むと相手にしてもらえないことを覚えさせましょう。
噛み癖のしつけグッズなどを使ってみてもいいでしょう。
また、遊び足りないことで不満を感じて甘噛みをしている場合もあります。
1日に数回、1回10分程度でいいので、一緒に遊んで愛猫の狩猟本能を満たしてあげましょう。
愛情表現
子猫にとって噛むことは「愛情表現」でもあるのです。
飼い主さんの手などを甘噛みして、自分の愛情を伝えています。
飼い主さんになでられて、うれしくて甘噛みをする子猫もいます。
甘噛みは母猫と早くに離れた猫に多いと言われています。
子猫が気持ちを伝えてくれているうれしい行動ではありますが、甘噛みをそのままにしておくと癖になったり、思わぬケガにつながる恐れがあります。
力加減のできない猫もいるので、手を噛ませないように接しましょう。
まとめ
子猫がカミカミと甘噛みをする行動には、歯の生え変わりでかゆい、遊びたい気持ち、飼い主さんを信頼している気持ちのあらわれなどの理由があります。
子猫の可愛らしい行動に見えますが、そのままにしておくと噛み癖になってしまう可能性もあります。
噛んでも良いおもちゃを与える、おもちゃを使って猫と遊ぶ、人を噛んだら遊んでもらえないことを覚えさせるなどで、噛み癖をつけないようにしましょう。