1.シャケ
シャケは「アスタキサンチン」という抗酸化物質が豊富で、免疫力アップに効果的です。また低カロリー高タンパクのため、多くのタンパク質が必要な猫には適した食材。生食用であれば生のままでも少量なら問題ありませんが、それ以外は寄生虫がいる可能性があるので、よく加熱してから与えてあげましょう。
また、必ず塩分のないシャケにしてください。シャケはタンパク質摂取のため、筆者もよく食べます。わざわざ猫用に買わなくても、飼い主さん分を味付け前にお裾分けすると手軽に与えられます。
愛猫と一緒に効率良く、アスタキサンチンとタンパク質補給をして、健康維持を!
2.ブロッコリー
ブロッコリーも、猫の免疫力アップに貢献してくれる食材です。調理するときはビタミンCが壊れないよう、ささっと湯がきます。茎の方が栄養がたっぷりなので、蕾と共に茎も固い皮を剥き、みじん切りにして食べさせてあげるとよいでしょう。
解毒作用や糖尿病、心臓病の予防にも有効です。飼い主さんのブロッコリーサラダを作るついでに少し、猫のご飯にも入れてみてはどうでしょうか?
ただし、そもそも肉食の猫ですから、野菜の与えすぎは消化器や泌尿器トラブルの原因となることも。与えるなら体調をよく観察しながら「ほんの少し」を意識しましょう。
3.ビタミンE
愛猫の免疫力を高めたければ、まず注目すべき栄養素として、「ビタミンE」が挙げられます。抗酸化力があるため、過剰な活性酸素やフリーラジカルの悪影響を打ち消してくれます。
愛猫にビタミンEを摂ってもらうには、ビタミンEが添加されたキャットフードを食べさせるとよいようです。多くのフードに含まれています。
ただし、ビタミンEは過剰に摂取すると体に蓄積してしまうため、与えるキャットフードの量が多くなりすぎないよう注意してください。1日の規定量以上は与えない!という鉄則を死守しましょう。
総合栄養食のキャットフードを与えている場合は、あえてビタミンEを添加する必要はありません。
4.ビタミンC
「ビタミンC」は抗酸化作用があり、体の酸化を防いでくれたり炎症を抑えてくれたりします。ビタミンEの再生にも役立ちます。
どのように愛猫にビタミンCを摂ってもらうかという点ですが、実は猫は自分でビタミンCを作り出せます。じゃ、与えなくていっか…。必ずしもそうとは限りません。
生産できる量には限界があるといわれますので、全く与えなくてよいということでもないようです。
キャットフードには十分な量のビタミンCが含まれていますので、「総合栄養食」と記載のあるフードを与えてあげましょう。水溶性の栄養素のため、過剰に摂取したとしても使い切れない分は自然に体外へ排出されます。
病気があったり投薬中だったりすると、より多くのビタミンCが必要となることがあります。ビタミンCは病気の予防にも一役買ってくれますので、持病がある場合は獣医師と相談した上でフードに添加してみても良いかもしれません。
5.酵素
「酵素」は生物には欠かせないタンパク質です。酵素は体内のあらゆる化学反応に関与していますから、酵素が体内から全くなくなると、生物は生きてはいけません。
ただし残念ながら、一般的なドライタイプのキャットフードにはこの栄養素がほとんど含まれていません。
基本的に体を維持するために必要な酵素は、猫の体の中で作られていますから必ずしも食べ物で摂取が必要なわけではありません。
しかし、酵素の合成がうまくできなくなる内臓疾患もありますし、自然界にいた頃の猫は生きた獲物を捕まえて、食べ物の中の酵素も摂取していたことを考えると、多少の酵素を補うことは理にかなっていそうです。
酵素は、生の野菜や生肉、生魚など加熱していない食品に多く含まれます。50℃以上になると効力がなくなってしまうため、100℃以上で加熱処理されるドライフードでは、酵素の恩恵は期待できないのです。
そのため、基本的なご飯はキャットフードでも、新鮮で生で与えても問題のない肉や魚、野菜、フルーツなどをトッピングとして少量与えてあげると多少酵素を補うことができます。
納豆も酵素補給には有効です。ひきわりを使うか細かく刻んでフードに混ぜれば、バッチリ!愛猫の健康維持のため、食品のチカラを借りましょう♪
まとめ
今日のねこちゃんより:こうたろう&むぎ♂ / 1歳 / 雑種(ミックス) / 5kg
市販のキャットフードは猫に必要な栄養素が十分入っているから、それだけ与えていれば万事OK!となればよいのですが、ドライフードに関していえば、水分と酵素の不足、そしてミネラルバランスが適切ではないという問題点が挙げられます。
かといって、全部が飼い主さんの手作りというのも、なかなか難しいところです。キャットフードと手作り、両方の利点をイイトコドリして、愛猫の免疫力を高めちゃいましょう♪