単身者と猫はなぜ相性が良いの?
猫は1人暮らしの人と相性が良い動物だといわれますよね。
それには次のような理由が挙げられます。
散歩の必要がない
犬は散歩が必須です。
そのために時間を割かなければならないのですが、猫は散歩の必要がありません。
室内で退屈しのぎができれば、運動量もある程度確保することができます。
留守番ができる
猫は比較的、留守番が得意な動物です。
環境さえ整えておけば、最長で1泊は家を空けることができます。
外泊に備えた準備などは、次の項目で詳しく紹介いたします。
程よい距離感が保てる
猫はひとり暮らしが基本の動物なので、付かず離れずの距離感を大切にしています。
人間の1人暮らしの環境と、どこか似通っていますよね。
猫の性格にもよりますが、程よい距離感を保ちたいという人には相性が良いといえるでしょう。
お互いに癒される
ベッタリと甘える関係にはならなくても、同じ空間にいる安心感は得られます。
猫は気が向けば甘えてくれるので、撫でているだけで癒されます。
これは猫も同じで、衣食住が整った環境と守ってくれる飼い主さんに癒されています。
丸っきり1人よりも生活リズムが整うので、健康面でもメリットがあります。
単身者が猫と暮らす場合の注意点
ご時世柄、猫と暮らしいたいと思っている単身者も多いのではないでしょうか。
相性が良いのであれば尚更なのですが、いくつか気をつけてほしいことがあります。
1.「猫」といっても性格が異なること
人間の性格が異なるように、猫にも個体差があります。
あまり依存しないクールな猫ばかりではないのです。
たとえ自立した性格が多いとされる猫種でも、甘えっ子な猫もいます。
「猫種」よりも「個性」をよく見極めることが大切です。
2.留守番にも限界がある
次のような環境であれば、1泊のみ家を空けられます。
- 数箇所に分けて食事と飲み水を置いておく
- トイレの環境を整える (十分な量の砂やトイレの数がある)
- 怪我に繋がり得るものを片付ける
- 脱走しないようにする
- 室温管理をする (冬は暖が取れればエアコンほぼ不要)
逆にいえば、どれほど環境が整っていても、2日以上の留守番は困難です。
ペットシッターやペットホテルなど、第3者の協力が必要になります。
3.不調のサインが分かりにくい
猫は体調不良を隠してしまうので、注意深く観察していなければ異変に気づきにくいでしょう。
一緒に過ごせる時間が少ないと、見逃してしまう恐れがあります。
単身で猫と暮らす際は、ペットカメラがあると便利でしょう。
4.猫が生活の中心になる
完全に1人の場合、お金も時間も自分を基準に使うことができます。しかし、猫がいるとそうはいきません。
月々の食費・予防接種や不妊手術などの医療費・病気になった時の医療費と看病にあたる時間など、猫を中心にしてやりくりをしなければならなくなります。
金銭的な余裕はもとより、時間の使い方や趣味の多さなども含めて慎重に考えることが大切です。
5.単身を卒業する日を想定する
単身者がこの先ずっと単身とは限りませんよね。環境が変われば、猫を取り巻く環境も変化します。
猫が不幸になってしまわないように「もしも…」という将来的なビジョンを想像するようにしましょう。
まとめ
猫が1人暮しの人と相性が良いという説は、概ね本当です。
留守中の過ごし方や、身の回りの環境を整えれば、暮らしやすい動物でしょう。
とはいえ猫も生き物ですし、それぞれ個性があります。
必ずトライアルを活用し、お互いが幸せに過ごせるのかを慎重に判断してください。
最良のパートナーに出会うことができたら、尽くしてあげてくださいね。