1.濡れることに慣れていない
猫は野生時代、砂漠地帯で暮らしていたため、体が濡れることに慣れていません。
また、砂漠は寒暖差が大きいため、濡れたままでは体温を奪われてしまいます。
そのため、猫は自ら水浴びをする習慣がないのです。
体が濡れると命に危険が及ぶと本能的に理解しているため、シャンプーを嫌がるのも無理はないのかもしれませんね。
2.乾くのに時間がかかる
猫の被毛は寒い季節にも耐えられるよう、細く密集して生えています。
保温性にはすぐれていますが、油分が少なく撥水性は低いため、水を弾きにくいのです。
一度濡れてしまうと、乾くまでにかなり時間がかかってしまいます。
その事実を猫は身をもって知っているからこそ、シャンプーを嫌がるのでしょうね。
3.自分の匂いが消えてしまう
猫は縄張り意識が強い動物です。
家の中のあらゆる物に自分の体を擦りつけ、自分の匂いで満たし安心しているのです。
水で洗い流されると、自分の匂いが消えてしまうと感じているのかもしれません。
自分の匂いが消えることに不安を覚えるのは、猫の本能なのでしょう。
緊張を和らげる方法はある?
「シャワーの音を聞いただけでも逃げ出す」なんてこともあるかもしれません。
しかし、飼い主さんの工夫次第で猫の緊張を和らげることは出来ます。
それではその方法を見ていきましょう。
桶を用意する
猫は体がすっぽりと収まる場所に安心感を抱きます。
猫の体が収まるほどの桶を用意し、その中でシャンプーを行うと猫の緊張を和らげることが出来るかもしれません。
無理強いはしない
猫は毎日のように自分で毛繕いをするため、体は清潔に保たれています。
汚れがひどいときや、ベタついているときはシャンプーをした方が良いですが、頻繁にする必要はありません。
あまりにも嫌がるときは無理強いはせず、蒸しタオルで拭くだけでも十分です。
38~40℃くらいのお湯でタオルを濡らして絞り、優しく拭いてあげましょう。
徐々にお湯をかける
人肌くらいの温度のお湯を少しずつ猫の体にかけていきます。
シャワーの水量は弱めにし、シャワーヘッドを出来るだけ猫の体に密着させます。
音が軽減され、猫が驚くことなく行うことが出来ます。
まとめ
いかがでしたか? 猫がシャンプーを嫌がる理由をご紹介しました。
理由はどれも本能的なものだと言えるでしょう。
「いつでも綺麗でいてほしい!」と良かれと思って行っていることが、猫には負担をかけている場合があります。
飼い主さんは出来るだけ愛猫がストレスを感じることのないよう、ぜひ参考にしてみて下さいね。