猫の絶対見逃しNGな『涙の病気』4つ!主な症状や予防策を紹介

猫の絶対見逃しNGな『涙の病気』4つ!主な症状や予防策を紹介

猫は人間とは異なり、感情の変化で涙を流すことはありません。あくびをしたときや、目にゴミが入り涙を流すことはありますが、中には見逃してはいけない涙の病気があります。今回は、「涙の病気」の症状と予防策をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.結膜炎

診察される猫

「結膜」とは、まぶたの裏側にある粘膜です。

ウイルスや異物の混入、引っ掻き傷などが原因で炎症が起きることを「結膜炎」と呼びます。

涙が出る他にも、結膜が赤く腫れたり、目ヤニが出るなどの症状が出ます。

点眼液や抗生物質などでの治療となるため、このような症状が見られたら、病院で診てもらいましょう。

予防策は?

混合ワクチンの接種により、ウイルスや細菌などの感染症を防ぐことが出来ます。

引っ掻き傷が原因で発症する場合もあるため、猫の爪はこまめに切っておきましょう。

2.流涙症

猫の涙を拭く人

「流涙症」は、鼻が低いペルシャやヒマラヤンなどが発症しやすく、涙がが出やすい病気です。

涙の排出の異常や涙の増加が原因で、涙が目頭に溜まり溢れてしまうのです。

目頭から鼻の脇にかけて毛が変色したり、ひどくなると鼻の脇に湿疹ができることもあります。

予防策は?

目の周りをこまめにふき取り、常に清潔に保ちましょう。

また、原因を探り、適切な治療を行うことが流涙症の予防になります。

出来るだけ早く病院で診てもらうことが大切です。

3.眼瞼内反症

猫の横顔

「眼瞼内反症」は、発育異常や何らかの目の病気が続いたことにより発症します。

また、ペルシャなど鼻の低い猫種や高齢猫が発症する確率が高い病気です。

まぶたの一部が眼球側に反転してしまい、まぶたの外側に生えている皮膚が巻き込まれ、角膜などに刺激を与えるのです。

涙の量が増え、目ヤニなどの症状が現れ、刺激が強いと結膜炎や角膜炎を引き起こします。

悪化すると外科手術が必要な場合があるため、早期治療が大切です。

予防策は?

先天的異常が原因であることも少なくないため、予防は難しい場合がほとんどです。

しかし、日頃から猫の目をよく観察し、涙の量が多い、眩しそうにするなどの症状が見られたら、早めに受診しましょう。

4.猫カゼ

くるまる猫

「猫カゼ」とは、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスの感染により起こる病気の総称および通称です。

ウイルスに感染している猫と接触したり、感染している猫のくしゃみや鼻水による空気感染が原因です。

涙が出る他にも、鼻水やくしゃみ、進行すると発熱や食欲不振などの症状が出る病気です。

予防策は?

猫カゼの原因になるウイルスや細菌感染は、混合ワクチンで予防することが出来ます。

子猫の時から定期的にワクチンを接種するようにしましょう。

まとめ

ドアップの猫

いかがでしたか?

猫の涙にも様々な病気が隠されています。

飼い主さんは、日頃から愛猫の様子をじっくり観察し、些細な異常を見逃さないようにしましょうね。

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