1.小動物が主食
猫やフクロウの主食は小鳥やネズミ、爬虫類などの小動物です。
猫たちがが夕方から夜~明け方にかけて活動することが多いのは、その小動物が寝たり逆に暗さを利用して活動し始めたりする時間だからです。
また獲物が小さいので、その場でほぼ丸呑みにするところも似ています。
捕食者でありながら比較的弱い立場にあり、大きな獲物を時間をかけて食べる危険を避けているのかもしれませんね。
2.夜目が利く
「猫とフクロウは夜行性」だと思われていますが、厳密には猫は薄明薄暮性(明け方や夕方に活動する)、フクロウは夜行性・昼行性・薄明薄暮性の3種類がいます。
しかし一般的には夜に強く、猫もフクロウも夜目が利きます。
その理由は目の中にあるタペタムという反射板。これが弱い光を集めて、暗くてもより鮮明な像を見せてくれるのです。
3.耳がいい
猫の狩り場は基本的にブッシュの中、フクロウは森の中です。
視界をさえぎるものが多いので、いくら目がよくても獲物を探すときにはあまり役に立ちません。
そこでかれらが頼りにしているのが聴覚なのです。
猫は左右別々に自由に動かせる尖った耳で方向と距離を図ります。
フクロウはパラボラアンテナに似たまあるい顔に音を集め、360度回転できる首と左右違う高さの位置にある耳の穴で獲物のいる場所を探りあてます。
4.じっと動かない
獲物を耳で探す猫とフクロウですが、フクロウは獲物の集まる水場の上の枝にとまって獲物が来るのを待ちますし、猫もネズミ穴を見つめたまま30分以上もピクリともせずにいられます。
かれらは本当に生きているのかな?と思わせるほど、じっとするのが得意な待ち伏せ型のハンターでもあるのです。
5.目が正面に付いている
獲物が近くにいるときに役に立つのが目の位置です。
人間もそうですが、猫もフクロウも目が正面に付いています。
これは捕食動物に多い特徴で、両目が正面についていると獲物までの距離を正確に図ることができるのです(これを「両眼視差」といいます)。
素早い動きの小動物を一撃で仕留めなければならないハンターにとって、距離感の正確さはかなり大事なポイントなのです。
まとめ
猫の真ん丸な目やおすわり姿がフクロウに似ているのはともかく、数ある共通点はかれらの狩猟方法が似ているせいだといえるでしょう。
他にも音を立てずに忍び寄れるなど、さがせばまだまだ見つかるはず。
どんなところに類似点が、あるいは相違点があるのかを探してみるのもおもしろいですね。