猫が『春にかかりやすい病気』5選!効果的な予防策とは?

猫が『春にかかりやすい病気』5選!効果的な予防策とは?

春は素敵な季節です。しかし、人間と同じように猫にも様々なトラブルが起こりやすくなります。素敵な春を過ごすためにも、病気について見ておきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.突発性の膀胱炎

トイレに座り込む猫

原因の分からない膀胱炎にかかりやすくなります。

春は気候や環境が変化しやすいため、猫は緊張感を持ち続けてしまうことがあります。

緊張感によってストレスを受けやすくなり、免疫力や内臓の機能も低下し膀胱炎に罹患しやすくなります。

トイレの回数が増えたにもかかわらず、少量しか尿が出ていなかったり、血尿が出たり、また粗相が見られるときは疑ってくださいね。

2.猫風邪

アイスノンをあてている猫

猫伝染性呼吸器症候群と言われる感染症にもかかりやすくなります。

原因となるウイルスには、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスがあります。咳や鼻汁、くしゃみなど人間と同じような症状が見られます。猫に特徴的なのは結膜炎を同時に引き起こすことがある点です。人の風邪の場合は結膜炎や流涙は伴わないことがほとんどですが、猫の場合はよく見かけます。

季節の変わり目は、暖房を消すことも多いです。

しかし、猫の動線は人間の足元ですから室温には十分注意する必要があります。

年に一度のワクチン接種を行うことで、感染しても症状が軽くなります。

3.胃腸の不調

聴診器をあてられる猫

緊張状態から胃腸炎になってしまう場合もあります。

胃腸の働きが悪くなり、嘔吐や下痢などが見られます。

便秘になったり食欲が減少することもあります。

あまり嘔吐が続くと膵炎になってしまう危険性もありますので、早めに病院を受診しましょう。

4.脱毛

足に脱毛がある猫

ストレス性の脱毛も見られるようになります。

猫は身体を舐めることで気持ちを落ち着ける動物です。ストレスが溜まると同じところばかりを舐めるようになり、被毛が抜けてしまいます。

特に、猫の口が届く場所である足や手に脱毛はできやすいです。

5.皮膚の炎症

目の上に炎症のある猫

外部寄生虫による皮膚炎、ノミアレルギーによる炎症が起こりやすいです。

春は様々な生物が活発に動き始めます。外へ出かけていた人間が持ち帰ってしまうこともありますので注意が必要です。

猫の体質によっては炎症が酷くなる場合もあります。

ストレスをかけないようにする

具合の悪そうな猫

一番の予防は、ストレスを減らすことでしょう。

変化は猫にとってストレスになります。そして、忘れてはならないのが春は恋の季節でもあるということです。

相手が見つけられなくても、心がソワソワしている状況は大変なストレスです。

変化をあまり多く家庭に持ち込まないようにする、そして避妊去勢手術を行うなどできる限り予防策を講じましょう。

まとめ

雪柳の中にいる猫

猫が『春にかかりやすい病気』5選!効果的な予防策とは?についてお伝えいたしました。

春はウキウキもしますが、花粉症などで憂鬱な気分にもなる季節ですよね。

人間だけではなく猫の体調にも気を配り、上手に病気を予防して嬉しい春を過ごせるようにしたいですね。

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