1.免疫力が下がる
猫はとても繊細な生き物のため、冬から春になるときの気候の変化でも大きなストレスを感じます。そのため、免疫力の低下を招くのです。
筆者宅のオス猫はやはり季節の変わり目に弱く、肉球付近に炎症が起きたり猫かぜをひいたりします。免疫力の低下により、胃腸の調子が悪くなる猫もいるようです。排泄に影響が出て、特発性膀胱炎を起こす場合もあります。
気候の変化は防ぎようがないので、なるべくリラックスできる環境作りをしてあげましょう。愛猫の体調がおかしいと思ったら、早めに対処することも大切です。
2.脱走騒動
春は猫が脱走しやすい季節でもあります。窓を開ける機会が増えたり、猫の発情期だったりするからです。
たとえ網戸にしておいたとしても、猫が開けてしまう場合があります。ホームセンター等で網戸ロックを購入し、設置しておくと安心です。
また、発情期はオス猫の方が脱走しやすいので、去勢手術をしておくと春も落ち着いてすごせるでしょう。
もちろんメス猫であっても安心はできません。メス猫の不妊手術を行うことで、発情期のストレスをなくすだけでなく子宮や乳腺系の病気予防になります。
しかし、麻酔のリスクや術後にホルモンバランスの関係で太りやすくなるというデメリットがあることも把握しておいてください。
3.強いストレスを感じる
春になり強いストレスを感じると、不安症やうつ病のような症状を示すことがあります。愛猫の様子に注意してみてください。
食欲不振や隠れて出てこない、泣き喚く、よく眠れないなどの症状が見られます。気になる様子が現れたら、早めに動物病院へ連れていきましょう。
ストレスだけでなく、別の病気が隠れている可能性もあります。
4.尿スプレー
春になり気候の変化に不安を感じた猫が、尿スプレーをしてしまう場合もあります。自分の匂いをあちらこちらにつけ、安心しようとするのです。
通常の尿もかなり匂いがキツイですが、尿スプレーはそれを上回る臭さを放ちます。時間が経つと匂いが消えてきて上塗りしようとするため、同じ場所に何度も繰り返される場合があります。
オス猫に多い行為ですが、メス猫もすることがあるので注意してください。不妊手術を行うと減少する場合が多いようです。
また、尿スプレーされた場所の匂いを完全に取り去るようにしましょう。人の鼻には匂わなくても猫には嗅ぎとれてしまうことがあるため、かなり念入りな掃除をおすすめします。
5.攻撃性が高まる
ストレスによって攻撃性が高まることもあります。飼い主さんが撫でようとしただけなのに、それがきっかけで攻撃してくるかもしれません。
いつもの愛猫とは違うと思い、なるべく刺激しないようにしてください。気候が安定してくれば、そのうち落ち着きを取り戻してくれるでしょう。
まとめ
猫は繊細だからこそ、季節の変動も敏感に感じ取ってしまいます。特に春は猫にとって、トラブルが起こりやすい時期なので、なるべくリラックスしてすごせるような環境作りをしてあげたいですね。
もし異常を感じた場合は早めに動物病院へ。大切な愛猫と一緒に楽しい春をすごせるようにしていきましょう!