力加減がわかっていない
噛む力加減がわかっていない可能性があります。普通は子猫時代に兄弟とじゃれあい、その中で覚えていくもの。しかし、その関わりがないと「思いっきり噛んでもいい」と思ったまま成長してしまうことになります。
噛まれると痛いというのがわからないのです。子猫は生後2週〜8週ごろまで、他の猫や生き物との関わり合いを覚える「社会化期」があります。この時期に兄弟猫と遊び、力加減を知るのです。
ですが何らかの理由で社会化期を終える前に家族から離れてしまうと、学べなくなってしまいます。野良猫であれば、たった1匹はぐれてしまうこともあるでしょう。様々な事情で力加減を覚えられずにそのまま成長したと考えられます。
もし猫が噛んできたときは「痛い!」と大きめの声で教えてあげましょう。繰り返して伝えれば、いつしかわかってくれるときがきます。それまで根気よく教えてあげてください。
嫌なことをした
猫が「嫌だ」と思うことをしてしまったのかもしれません。たとえばしつこく撫でたり抱っこしたり。嫌なことがあって八つ当たりで噛む場合もあります。本気で嫌だと感じていると、結構強めに噛むことがあるのです。
また身の危険があると思うと自分を守るため、穴が開くほど噛むケースもあります。十分注意しなければいけません。大ケガにつながります。
猫の体に痛みがあるときは飼い主さんが触ろうとすると、噛む場合も。触られると痛いため、「触るな!」と言っているのです。噛まれないよう気をつけながら、異常がないかを確認してあげてください。
もしそれが難しい場合は、かかりつけ医を受診しましょう。
傷口を洗う
猫に噛まれた場合は、とにかく傷口を水で洗いましょう。水道を5分以上流しっぱなしにして洗います。
猫は口の中に様々な細菌を持っており、噛まれると傷口から感染する可能性も。軽く見ていると重症になることもあるため、気をつけなければいけません。代表的な細菌は、パスツレラ菌で猫の口の中の常在菌です。
しっかりと傷口を洗い流して、感染を避けてください。
止血する
もし水で流しても血が止まらない場合は、止血をします。清潔なガーゼなどで傷口を押さえて圧迫すると止まるはずです。基本的な止血方法なので、ぜひ行ってみてください。
もしご家族など別の方に止血してもらうときは、感染予防のためにビニール袋やビニール手袋などを使ってもらいましょう。
病院を受診する
猫に噛まれてしまった場合、病院の受診をオススメします。猫はほぼ100%、何らかの感染リスクのある菌を持っているためです。
特に野良猫は危険な場合があります。もし噛まれてしまったら、すぐに病院を受診してください。命の危険がある感染症にかかったケースもあります。
野良猫にはむやみやたらと触らないことです。慣れていたとしても身の危険を感じると突如として豹変する可能性があるため、十分な注意をしなければいけません。
まとめ
どんなに清潔にしていたとしても、猫の口の中には人に害を及ぼす菌がいます。怖いと思うかもしれませんが、知った上で気をつけて接していれば、ほぼ問題はないでしょう。まずは噛まれないようにすること、そして噛まれたときは適切な対応をするようにしてください。