突然始まる猫の『大運動会』はストレスサイン?3つの予防策をご紹介

突然始まる猫の『大運動会』はストレスサイン?3つの予防策をご紹介

猫、それも特に若い猫と一緒に暮らしていると、突然激しく家中を走り回る光景を目にすることがあると思います。しかも、まだ人が寝ているような明け方に。なぜ、猫達は突然異常なほど激しく走り回るのでしょうか。この猫の大運動会ともいわれている不可思議な行動の理由を探り、予防するための対策について考えていきます。

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突然始まる謎の大運動会

走り回る猫

突然猫が家の中をものすごい勢いで走り回ることがあります。まるで忍者のように垂直の壁を駆け上ったり、高くジャンプしたり。

飼い主さんには何がきっかけで始まるのか分からないこの行動は、室内飼いの、特に若い猫によくみられます。

単頭飼育の猫にもみられますが、多頭飼育の場合は複数の猫たちが一斉に始めるため、さながら大運動会のように見えます。

しかも、始まるのは夕方や明け方といった時間帯が多いようです。

この突然始まる大運動会は、どういう目的で行われているのでしょうか。

その理由を整理し、できれば早朝に行わせないようにするために、どのような対策が有効なのかについて考えていきます。

大運動会はストレスサインの一種

ジャンプする猫

猫の大運動会は、狩猟本能が刺激されて起こる、見えない獲物に対する狩りだと考えられています。

猫の獲物である鼠などの小動物は、「薄明薄暮性」といって夕方や明け方の薄暗い時間帯に活動をするため、猫たちも薄暗い時間帯に狩りをするのです。

しかし、この時実際に獲物となる相手は存在しません。

このように、実在しない対象に対して出現するような行動を行動学では「真空行動」と呼んでいます。

真空行動は葛藤行動の一種で、欲求不満の状況下で出現することが特徴です。

猫には狩猟本能が備わっており、狩りをするのに適した体の構造をしています。

そのため、狩りをしなくても生きていける現在の生活でも、運動不足やあり余ったエネルギーを持て余します。

そしてそれを発散できない欲求不満の状況になると、狩猟本能が大運動会を引き起します。これはまさに、猫のストレスサインの一種なのです。

大運動会は問題行動か

家中駆け回る猫

大運動会をすることで、猫自身が怪我をしたり、家具や装飾品などを壊したり、飼い主さんやご家族を傷つけたり。

また、まだ人が寝ている時間帯にご近所に騒音の迷惑を掛けたり、などといったことがなければ、問題行動とはいえないでしょう。

しかし実際には毎日もしくは数日に1回程度の頻度で、明け方の数分間にドタバタとものすごい勢いで部屋の中を走り回られたら、なんらかの問題が起きるのが普通だと思います。

たとえばそれは、うるさくて眠れない、眠っている飼い主さんのお腹の上に猫が降ってくる、ご近所に騒音で迷惑をかけるなどです。

(もし可能なら、明け方に大運動会をさせないようにできればそれに越したことはない)と考える飼い主さんは多いのではないでしょうか。

では、飼い猫に明け方の大運動会をさせないための対策について、考えていきましょう。

1.できるだけ昼間の間に運動をさせる

飼い主と一緒に眠る猫

猫は、獲物となる小動物の生態に合わせて、夕方や明け方の薄暗い時間帯に活発に行動します。

しかし、実際に狩りをする必要のない飼い猫たちは、飼い主さんの生活サイクルに合わせた暮らし方をすることが可能です。

そのためには、できるだけ昼間のうちに体力を消耗させて、夜は飼い主さんと一緒に眠るような生活リズムを身に着けさせる必要があります。

飼い主さんが活動をしている時間帯は、飼い猫にも一緒に活動をしてもらうように働きかけましょう。

昼間のうちにしっかりと運動をさせることで、猫たちも人間の就寝時間に一緒に眠るような生活サイクルを身に着けてくれます。

2.留守番中も夢中になれる環境を作る

窓の外を見る猫

昼間は仕事に出るので猫だけで留守番になるため、昼間のうちに運動をさせろといわれても難しい…。そういうご家庭も多いでしょう。

その場合は、留守番中でも猫が積極的に活動したくなるような環境を作ることが大切です。

まず、家具を利用したり、キャットタワーやキャットウォークを設置して、猫が上下の空間を自由に行き来できるようにします。

窓から外の様子を見られる場所もつくりましょう。窓の外で展開される光景や音、ニオイは猫のとても良い刺激になります。

また、市販の知育玩具やペットボトルなどを使った手作りの容器で、知恵を使わないとフードが食べられないようにします。

愛猫に頭と時間を使いながらゆっくり食事をさせるようにすると、留守番時も活動的に過ごしてもらえるようになります。

3.飼い主さんの就寝前に一緒に遊ぶ時間を作る

猫じゃらしで遊ぶ猫

猫の狩猟本能を満たすには、飼い主さんが猫じゃらしなどのおもちゃを操り、狩りごっこをさせるのが効果的です。

狩りをし、捕まえた獲物を食べるという流れを再現し、一緒に遊んだ狩りの成果として夕飯を食べさせるようにすると良いでしょう。

猫は優れた瞬発力をもっているものの、持久力はありません。

狩りごっこも長時間行う必要はなく、程よく愛猫が疲れた頃合いを見計らって狩りを成功させてあげるようにすると良いでしょう。

そうすれば、就寝時間の前に程よい疲労感と満足感を味わって、夜間に飼い主さんと一緒に気持ちよく眠ってくれるようになるでしょう。

まとめ

ジャンプする猫

猫、特に若い猫と一緒に暮らしていると度々目にする「大運動会」。

これは、運動不足やエネルギーがあり余ってしまい、それを発散できない猫の欲求不満の状況下で起こる、狩猟本能が引き起こすストレスサインです。

加齢と共に頻度は減っていきます。

しかし、猫の運動会は人々が眠っている時間帯に起きることが多いです。

そのため、できるだけ昼間に活動をさせることで、夜は人間と一緒に睡眠を取るような生活サイクルを身に着けさせて、できるだけ夜の開催を避けられるようにしましょう。

ただし、まれに体調の変化が原因で走り回ることもあります。

愛猫が突然駆け回り始めた場合は、その後の様子をよく観察してください。

いつまでも息苦しそうだったり、体のどこかを痒そうにしているといった場合は、早めに動物病院で受診しましょう。

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