猫の『発情期』っていつ?その期間・症状・対策3選

猫の『発情期』っていつ?その期間・症状・対策3選

猫の発情期はオスとメスで違いますよね。では発情期って具体的にどんなものなのでしょうか。想定より早く発情期を迎えてしまうこともあるため、戸惑う飼い主さんもいらっしゃるでしょう。本記事ではオス猫とメス猫による症状の違いや周期、対策などについてご紹介したいと思います。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.発情期の始まりと期間

子育てする猫

発情期は「日照時間が14時間を超えると始まる」と言われていますが、実はこれはメス猫にだけ当てはまる話です。

オス猫の発情期は、メス猫の発情している際の声やフェロモンによって刺激されることで誘発されるのだそうです。

メス猫は6~12ヵ月の間に初めての発情期を迎えるとされていますが、もちろん個体差がありますので生後4ヵ月程度で迎える場合もあります。

6~12ヵ月というのは「一般的にメス猫が性成熟を迎える時期」だそうです。

またメス猫の発情期にはサイクルがあり、「発情前期」「発情期」「発情後期」「発情休止期」を繰り返します。

この4つのサイクルのうちでオス猫を受け入れるのは「発情期」のみです。

妊娠しなかった場合は休止から2~3週間後にまた「発情前期」に入ります。

オス猫の性成熟は生後3ヵ月くらいから始まり、発情期自体はメス猫のアピールによって誘発されるため、メス猫のような発情サイクルはないのだそうです。

2.発情期の症状はオスとメスで違う

転がる猫

メス猫の場合は発情期が始まると「大きな声で鳴き続ける」というのは有名ですよね。

他にも飼い主にしつこく甘えるようになったり、床に寝転がってクネクネするという行動をします。

またトイレ(尿)の回数が増えたり普段よりも幾分活発になるという変化もあります。

オスの発情期で有名なのは「スプレー行為」でしょう。これは尻尾を高く上げて霧状の尿を壁や家具などに噴射する行動です。

これはマーキングの意味もありますが、飼い主さんにとっては悩みの種にもなりかねません。

また去勢手術をすることでスプレー行為をしなくなるという話もよく聞かれます。

しかしこれは、一度もスプレー行為をしたことのない場合が主であり、一度でもしてしまったことがあると去勢後も癖として残ってしまうこともあるそうです。

3.愛猫が発情期を迎えてしまったら

健診中の猫

一番の対処法は、発情期を迎える前に手術をすることですが、状況によっては難しい場合も。

我が家の場合も、末の猫を迎えた時点で生後8ヵ月になっており、さらに避妊手術をしていなかったことから、我が家に来た2日後くらいに発情期を迎えてしまいました。

いずれにせよ、発情期の最中に避妊去勢手術は可能ではありますが血管などが発達しているため、普段よりも出血のリスクがあがりますのでなるべく発情期の不妊手術は避けた方が無難だと思います。ですので、元々検討されていたのであれば一度愛猫が落ち着いてから手術を行うのが良いでしょう。

まとめ

親子猫

子猫だと思っていたのに突然発情期を迎えてしまったら、飼い主さんも戸惑うでしょう。

また、愛猫自身も初めての経験に戸惑い不安に感じていると思います。

特にメス猫は、昼夜問わず大きな声でオス猫を求めて鳴きますので、飼い主さんも眠れなくなってしまう可能性があります。

さらには、手術の予約を入れた矢先に発情期を迎えてしまった、というケースも少なからずあります。

猫も生き物ですから、いつなんどき何が起こるか分かりませんが、臨機応変に状況に応じた対処をしてあげたいですね。

飼い主さんは色々な可能性を想定しつつ日頃から獣医さんに対処法を相談しておくなどの対策を取っておくことも大切ですね。

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