多頭飼育に向かない猫の特徴
最初の猫との生活に慣れてくると、そろそろ新しい猫を迎えようかなと思う瞬間がありますよね。でも、愛猫がどう思うかが気になるところでしょう。
実は、猫の中にはあまり多頭飼育に向かない猫がいるのです。
ここではその5つの特徴を紹介いたします。
1.警戒心が強い
猫の場合、一緒に生活している家族以外は苦手という場合も珍しくありません。
このように警戒心が強いと、新入りさんをなかなか受け入れられない可能性があります。
2.かなりの繊細さん
ちょっとした環境の変化にビクビクしてしまう繊細さんも、やはり多頭飼育はハードルが高いでしょう。
新入りさんの存在に慣れるまでに時間がかかるのもそうですが、ヤンチャな猫が来た場合、先輩としての威厳が保てずに縄張りを取られてしまう可能性があります。
猫にとって縄張りは安全基地です。あまり好き勝手にされてしまうとストレスが蓄積してしまいます。
3.高齢の猫
10歳を超える高齢の猫は寝ている時間が長く、のんびり過ごすことが健康維持につながります。
ひなたぼっこなどの適度な刺激は必要ですが、ペースが乱れるほどの刺激はストレスになってしまいます。
遊び盛りの子猫がやって来た場合、活発な動きと絡み具合に疲れてしまう恐れがあります。
4.極度の甘えっ子
猫は甘えたいとき以外は素っ気ないイメージが強いでしょう。いわゆるツンデレが猫の特徴なのですが、そうではない猫もいます。
常に飼い主さんのそばにいたい甘えっ子は、それだけ依存度が高く、独占欲も強くなります。新入りの登場に嫉妬してしまう可能性が高いのです。
「飼い主さんを取られちゃっうかも」という心配から不安定になってしまうこともあるでしょう。
5.未去勢のオス猫
未去勢のオス猫は、去勢手術後のオス猫と比べて縄張り意識が強い傾向にあります。
新しくオス猫を迎えた場合、家庭内で縄張り争いが起こる可能性があります。
多頭飼育が完全に不可能というわけではない
多頭飼育には向かない特徴を持った猫であっても、完全に不可能というわけではありません。
次のような配慮があればストレスが軽減されるでしょう。
部屋を分ける
リラックスできる空間を分けることで適度な距離が生まれ、安心して過ごすことができます。
それぞれ拠点になる部屋が用意できるのが理想です。
先住猫を優先する
猫には明確な序列はないものの、新入りの猫ばかりが優遇されることは快く思えません。
何をするにしても、まずは先住猫から先にやってあげると良いでしょう。
ただし、先住猫が譲る姿勢をみせてくれた時は尊重してあげてください。
平等に接する
物事の順番は先住猫を先にするとしても、注ぐ愛情は平等でなければなりません。
子猫に手がかかる場合は、お世話係を家族間で分担すると良いでしょう。
ひとり暮らしの場合は、子猫が眠っている間に先住猫に寄り添ってあげましょう。撫でてあげたり、遊びに付き合ってあげると喜びます。
去勢手術を検討する
将来的に繁殖を望まないようであれば、先住猫の去勢手術を検討してみてください。
持病などで手術が難しい場合は、メス猫か去勢手術を受けたオス猫を後輩に迎えると良いでしょう。
まとめ
今回は、あまり多頭飼育に向かない猫の特徴について紹介させていただきました。
元々猫はひとりで生活する動物なので、人間が思うほどひとりが寂しいという感覚はありません。
ひとりのままでもそれほど支障がないのです。だからといって、多頭飼育が完全に無理というものでもありません。
ひとりで過ごせる空間・飼い主さんに愛されているという安心感があれば共存できるケースも多いのです。
じゅうぶんなトライアルを経て、相性の良さそうな猫を迎えてあげてくださいね。