猫に危険な精油成分と代表ハーブ6種類
1.ラベンダー
ハーブの女王ラベンダー。その主成分は「リナロール」です。
リラックス効果が高いことから安眠系グッズの他に入浴剤や芳香剤、美肌効果から化粧水としても人気です。
その香りと効能から様々なものに使われているため、出会う確率が高く危険なハーブの1つです。
2.ユーカリ
花粉症にいいと人気のユーカリ。猫に危険な主成分は「ピネン」です。
ユーカリは実は毒性が高い植物で、コアラが一日の大半を寝て過ごすのはその毒素を分解するためだとか。
花粉症の時期には気になる香りですが、猫には嗅がせないようにしなければなりません。
3.ティートリー
ユーカリ同様花粉症の症状軽減に使われるティートリー(ティーツリー)。
以前はノミダニ除けの薬として利用されていましたが、猫が中毒を起こすケースが続発し、その後実験でも猫によくない影響を与えることが証明されました。
危険な成分は「テルピネン-4-オール」です。
4.柑橘類
ゆず湯や炬燵ミカンで馴染み深い柑橘類。オレンジ・レモン・グレープフルーツなどハーブティーも魅力です。
柑橘類は最も身近なハーブといってもいいかもしれません。
しかし皮には猫にとって危険成分「リモネン」がたくさん含まれています。
実の部分は猫でも食べられますが、香りを楽しむのは飼い主さんだけにしておきましょう。
5.ペパーミント
ハーブティーの王様、ペパーミント。
ミントは種類がたくさんあって、キャットニップもその1つです。
しかし、キャットニップは猫にあげても構いませんが、ペパーミントはいけません。
同じミントの仲間でも猫に危険な「ケトン類」が多く含まれるため、危険なハーブの1つです。
6.シナモン
西洋のシナモン、漢方の桂皮、和菓子の肉桂(ニッキ・ニッケ)など。危険成分は「フェノール類」です。
クスノキ科ニッケイ属の木から採れる香辛料は、厳密な意味ではハーブではありません。
しかし紅茶やお菓子に使われるなど、身近かつ危険な香辛料として覚えておいてもいいでしょう。
まとめ
それぞれ代表ハーブを挙げてみましたが、この6種類の成分を含んでいるものは他にもあり、また同時に何種類も含んでいるハーブも少なくありません。
もし該当する精油を部屋中に香らせていたり、猫のお手入れスプレーに利用したりしているようなら直ちに止めてください。
ハーブや精油を使うのは、人のためだけに。「猫に使えるハーブ類はとても少ないのだ」と覚えておきましょう。