猫は人間を猫だと思っている?
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犬は飼い主をリーダーとして認識しているので、服従しようとします。
しかし、猫はそんなことはありませんね。どちらかというと、飼い主は猫に振り回されてばかり。
群れを作る犬とは違い、猫は単独で生きる動物だからということもありますが、どうやら人間を自分と別の生き物とは思っていないようなんです。
犬と比較してみるとわかるのですが、犬は遊び方もコミュニケーションの方法も、人間と他の犬に対する時とで異なります。
ところが猫は、遊び方もコミュニケーションの方法も、人間と猫とで区別がないのです。
どうやら人間は「大きな猫」だと思われているようです。
では、それは具体的に猫のどんな行動に表れているでしょうか。
1.おみやげを持ってくる
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猫を飼い始めたばかりの人がびっくりするのが、猫のおみやげではないでしょうか。
外へ行く猫は、小鳥やネズミなど、捕らえた獲物を飼い主に持ってくることがあります。
室内飼いの猫でも、部屋の中にいた虫などを持ってくることがあるかもしれませんね。
これは、飼い主に対する嫌がらせではありません。飼い主を猫だと思っているから持ってくるんです。
大きくて、そして狩りが苦手な不器用な猫。だから、せっかく獲れた獲物をプレゼントしてくれたというわけです。
気持ちは嬉しいけど、困ってしまう贈り物ですね。
2.飼い主を舐める
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猫はよくグルーミングをしていますね。
複数の猫を飼っていると、他の猫に対しても毛づくろいしてあげている姿を見かけます。
猫同士で舐め合うのは、信頼関係が築かれている間柄だからです。
舐めながら匂いをつけて、友好関係にあること、友だちだということをアピールしているとも考えられます。
この舐めるという行為を飼い主に対しても行うことがあります。
猫同士のように、人間が猫を舐めてあげることはできませんが、お返しに優しく撫でてあげて下さいね。
3.鼻チューをする
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猫同士、鼻を近づけて挨拶をすることがあります。いわゆる「鼻チュー」ですね。
鼻チューは、相手の匂いを嗅いで情報収集するという意味もあります。
相手がよく知らない猫では、情報収集に時間がかかるようですよ。
この鼻チューを飼い主に対してすることがあります。これも、猫同士の挨拶と同じ意味です。
特に、指を差し出すと鼻でツンツンとしてくることがありますが、人間の指先が、猫の鼻先に見えるのだそうです。
人間に対してスリスリと、頭を擦りつけてくることがありますが、これも猫同士で行われ、愛情表現のひとつでもあります。
猫は、猫同士で行っていることを、飼い主にも行っているのです。
いずれの行動も、友好的な相手に対する行動なので嬉しいですね。
まとめ
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猫は、他の猫に対するのと同じように人間にも接してきます。どうやら、人間を人間とは思っていないようですね。
反対に、猫は自分のことを人間だと思っているんじゃないだろうか…というような行動も見かけますが…。
どちらにしても、飼い主と猫は同類なのだと思っているのかもしれません。
猫同士のコミュニケーションは親しい、信頼できる間で行うもの。それをしてくれるなんて、飼い主としては嬉しいものです。