1.音が大きい
我が家でのお話です。新しい掃除機に逃げ回っていた末の猫が、ある日の夜中、掃除機にこっそり忍び寄って強めの猫パンチをお見舞いしていました。
これはかなり臆病な怖がり猫でも、音がなければ近寄ることができるということを意味します。
これから見ても、掃除機嫌いの1番の理由はやはりその大きな音だといえるのではないでしょうか。
2.自分を追いかけて来る
掃除中に見ていると、猫が怖いのは音を立てている掃除機本体よりヘッド部分であるようです。
威嚇するのもヘッドに対してで、しかも自分の後を追いかけて来る!と思っているようです。
これは猫が本能的に掃除機の反対側に逃げるせいで追い立てる形になるからですが、おかげで敵意があると勘違いし、ますます掃除機嫌いになるようです。
3.生理的に音が不快
スイッチ1つで突然大きな音がし始めるのも猫が怖がる理由かもしれません。
また甲高いモーター音に猫が生理的な不快感や恐怖を感じている可能性もありそうです。
一般的に猫は高い金属音を嫌うといわれています。
いずれにしろ、人より聴力の優れた猫にとっては耳障りな音なのでしょう。
元気な猫と掃除機との付き合わせ方
ストレスが強い悪影響を与えるのは猫に逃げ場が無い場合です。
一方猫が安全を確信できればやり過ごすことが可能です。
そのためには、
- 「お掃除するよ」など声をかけて心の準備をさせる
- 前もって猫を高いところや隣室に避難させる
- モーター音の低い掃除機を利用する
など猫を驚かさず、怖がらせない工夫をしましょう。
高齢猫がいる場合
高齢猫は認知能力が落ちたり耳が遠くなったりして物事に無関心な反面、驚きやすい一面も持っています。
特にデリケートな猫には紙モップや粘着テープ、掃き掃除などで掃除機の出番を減らし、少しでも落ち着かせてあげましょう。
また10歳以上の猫(15歳前後が最も多い)では、「聴覚原性反射発作」という、高めの音をきっかけに「てんかん発作」を起こす可能性が指摘されています。
必ずしも音でてんかんを発症するわけではありませんが、高齢猫にはそういうこともあるのだと覚えておくといいでしょう。
まとめ
猫が掃除機を怖がる原因はほとんどその音が原因です。
しかもヘッドが床を這って移動してくるので、本能的に怖いと感じるようです。
怖がり猫には逃げる場所を用意して、そこへ誘導してからお掃除を。
さらにコンディションの悪い猫や高齢猫には、落ち着いて過ごせるよう掃除機の出番を減らす工夫をするといいでしょう。