1.ダブルコートタイプ
猫の体毛は太くて丈夫な外側の毛(オーバーコート)と保温のための細くて柔らかい内側の毛(アンダーコート)の二重構造になっています。
ダブルコートと呼ばれるもので、年2回の換毛期に大量に毛が抜け換わります。
しかし中には抜け毛が少ない猫がいます。
見かけは他の猫と換わりませんが、1年かけて穏やかに毛が抜け換わるため、お手入れが楽だといわれる猫たちです。
その代表選手は「ロシアンブルー」です。
また個体別に見れば、アンダーコートが少なめに生まれついた猫は、抜け毛がそれほど目立たないようです。
2.シングルコートタイプ
ダブルコートに対し、オーバーコートかアンダーコートのどちらか一方しか生えていないのがシングルコートの猫たちです。
高温多湿地方出身の猫が多く、小柄で毛が短いのが特徴です。
代表的選手は「シンガプーラ」や「シャム」。「デボンレックス」も毛が抜けにくいといわれています。
面白いことに北方出身で長毛かつ最大種の「メインクーン」もこの仲間です。長毛種の中では比較的抜け毛が少なく、もつれにくいのが特徴です。
3.ヘアレスタイプ
ヘアレスタイプは毛のない猫と思われがちですが、実は毛が全く生えない個体は少なめで、普通は産毛や極短の毛が生えています。
代表選手は「スフィンクス」や「ドンスコイ」。他には「ピーターボールド」や「バンビーノ」も有名です。
この種類は毛があってもわずかなので当然抜け毛が目立ちません。
しかし大事な皮膚や身体を守る毛がないということは、人がその代わりをしなければならないということです。
抜け毛以上に厳密で丁寧なお手入れが要求されるデリケートな猫たちです。
まとめ
アレルギーのある方にとって抜け毛は特に気になりますね。
今回ここで挙げたのは、比較的手に入りやすくおすすめの品種ばかりです。
しかしヘアレスキャットの仲間も含め、生えている毛は必ず全部抜け換わります。
そして抜け毛対策の基本はあくまでブラッシングにあります。
それさえ分かっていれば、あとは飼い主さんが手をかけられる時間の問題です。
各家庭に合った猫種に出会えれば、どんな猫とでもきっと楽しく暮らしていけるでしょう。