猫の『歯肉炎』ってどんな病気?主な原因や症状・予防策3つ

猫の『歯肉炎』ってどんな病気?主な原因や症状・予防策3つ

猫の歯肉炎は年をとるにつれ発症率が上がりますが、1歳前後で歯肉炎で悩む猫も少なくありません。猫は不快感を見せることがあまりないため、気が付かないうちに進行してしまう上に、怖い病気の入り口にもなってしまう可能性も。予想以上に油断のならない猫の「歯肉炎」について、原因から症状・予防策をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

歯肉炎とは?

口を開けて見上げるグレー猫

歯肉炎とは歯肉、つまり歯を支える歯ぐきに炎症が起きる病気です。

似た言葉に歯周病や歯周炎がありますが、「歯周病」は歯ぐきや骨を含めた歯のまわりに異常がおきる病気全般を指し、そのうち歯ぐきの炎症が比較的軽いものを「歯肉炎」、重いものを「歯周炎」と呼んでいます。

歯肉炎の原因は歯磨きできないこと?

獣医師に口を持たれるハチワレ

もともと猫は小動物を丸ごと食べるので、鳥の羽根やネズミの骨が歯ブラシ代わりになっていました。

肉は食いちぎって飲み込むだけなので、歯に食べ残しが残ることもあまりありません。

しかし現代の猫が食べるキャットフードは羽根や骨より柔らかく、かすが残りやすいものばかりです。

そのためそれが、猫の歯肉炎の一つの原因になっていると考えられているのです。

歯肉炎の種類と症状

口を開け上を向いて嫌がるキジトラ

歯肉炎には3つのパターンがあります。

歯周病の初期段階

歯垢や歯石のせいで歯ぐきに炎症が起きた、ごく一般的な歯肉炎です。

  • 腫れぼったい
  • 出血する
  • 口臭がきつい
  • 口の片側だけで食べる
  • 食欲はあるのに食べない

などの症状が起こります。

若年性の歯肉炎

4ヵ月から6ヵ月の子猫が乳歯が永久歯に変わるとき、歯ぐきに炎症を起こすことがあります。

普通はすぐに治りますが、たまに炎症が進み酷い口内炎になることがあります。

慢性の歯肉口内炎

口中に歯肉炎や口内炎がいつまでも治らない病気です。

歯石などの他にカリシウイルスや猫エイズなどが原因だといわれていますが、詳しいことは分かっていません。

口の中全体に炎症が起きるのでよだれや口臭が酷くなり、痛みで食事ができなくなります。

歯肉炎の予防方法3種類

歯ブラシと嫌そうな顔の白猫

1.ドライフードとウェットをバランスよく

ウエットフードだけ食べている猫は歯肉炎になりやすいといいます。

しかし歯磨き効果のあるドライフードだけでは、水分不足に陥りがち。

どちらかに偏るのではなく、バランスが必要です。

2.歯磨き(もしくはそれに準ずるケア)

歯磨きが理想ですが、上手く行かないときは歯磨きジェルやサプリメントなどで代用します。

3.定期的な検査と歯石取り

若くてもフードや食べグセで早くから歯石がつくことがあります。

定期健診のときに診てもらい、必要に応じて歯石を取ります。

まとめ

獣医師に左の口をチェックされるキジトラ

歯肉炎をこじらせると歯の根元が腐り、抜歯せざるを得ないことも珍しくありません。

きれいに治るので抜歯自体を怖がることはありませんが、できれば全身麻酔は受けさせたくないもの。

しかし、口臭やよだれが出るのは、歯肉炎がかなり進行している証拠です。

日頃から愛猫の口の状態を気にかけ、気になればすぐにドクターに相談しましょう。

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