猫に『みかん』は絶対NG!その理由や食べると起こる症状3つ

猫に『みかん』は絶対NG!その理由や食べると起こる症状3つ

みかんは猫に食べさせてもいい果物の1つです。しかし外側の皮には中毒性の成分を含んでいます。とはいえ猫がみかんの皮をばりばり食べることはまずありませんし、コタツに転がっているみかんを敵視する必要もありません。危険なのは、みかんの形をしてないみかんです。ではそれはいったいどういうことなのか、その理由や中毒時の症状、回避ポイントをご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

原因物質は香り成分「リモネン」

みかん

猫の身体によくないのはリモネンです。

「リモネン」とは柑橘類の皮に多く含まれる香り成分のこと。

これは人間にとってはリラックスだけでなく、血流増進・免疫力UPなどの効果があります。

そのため西洋ではアロマセラピー、東洋では漢方薬の「陳皮(みかんの皮を干したもの)」として昔から愛用されてきました。

その他にも洗剤の界面活性剤として、また肌への浸透性の高さからハンドクリームなどにも利用されています。

リモネンで起こる中毒症状3つ

ぐったりした猫

人間にとっては有益なリモネンですが、肝臓で利用できる形に分解できない猫にとっては毒の1つでしかありません。

大量摂取すると、他の毒物中毒時同様、

  • 大量のよだれ
  • 身体の震え
  • ぐったりして動かない

などの症状を示し、最悪の場合は命に影響します。

みかんで遊んでも大丈夫?

ミカンの盛り合わせ

「命の危険が…」と聞くと、家でみかんを食べられなくなりそうです。

しかし、みかんを猫に乗せて写真を撮ったり、転がして遊んだりする程度ならそれほど気にすることはありません。

中毒のケースは、高濃度に精製された成分を口にしたり身体に塗られたりした場合であり、みかんを避ける必要は全くないのです。

見えないみかんに要注意!

リモネンのアロマ

気をつけたいのは果実より柑橘系の香り製品です。その最たるものがアロマ系のオイルでしょう。

特に成分を凝縮してある「精油」は人間でも素手では触れない劇薬です。

まして柑橘系の香りをディフューザーで広げれば、リモネンその他の成分が猫の鼻の粘膜と皮膚からダイレクトに吸収されてしまいます。

(※柑橘系オイルに限らずアロマセラピーは猫の身体によくないものが多く存在します。利用するなら、屋外で利用する、ハンカチに付けるなど猫に影響のない範囲で楽しみましょう。)

他もある隠れた「みかん」

よかれと思ってお手製ブラッシングスプレーに精油を落としたり、健康促進のためにとフードに陳皮を混ぜ込むのも危険です。

お部屋の芳香剤も柑橘系は避けた方がいいでしょう。

さらに台所洗剤やハンドウォッシュ、室内掃除用の洗剤やハンドクリームやシャンプー・リンスに柑橘系の香りが含まれている場合も要注意。

手や髪、家具などに付いた残存成分を猫に舐めさせない心配りが必要です。

まとめ

看板を持つ猫

みかんの皮には猫によくない「リモネン」という香り成分が含まれています。

しかし人間にはメリットが多いために使われている製品が多く、飼い主さんの手や頭髪、家具などを通じて間接的に口に入ることがあるのです。

常識的な範囲でなら猫に影響はないはずです。

しかし、猫の肝臓がリモネンを処理できないのは動かしようのない事実です。

猫の身体に負担をかけないためにも、家にある「みかん(柑橘系)の香りのするもの」とその使い方を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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