1.暖を取りたい
猫団子が多く目撃される季節と言えば「秋~冬」が多いですよね。
そうです、寒くなる時期です。
猫の祖先は元々砂漠地帯に暮らしていたため寒さは苦手です。
そのため寒いと感じると、暖を取るために「猫団子」を作る猫が多いようです。
寒さには勝てないのか、普段はそこまで仲良しでない猫同士でもくっついていることがあります。
また、夏の時期でもエアコンなどで室温が低くなっていると「猫団子」になることもあります。
飼い主さんは室温管理もしっかりするように心がけてあげてくださいね。
夏と冬で設定温度は変わってきますが、猫にとっての適温は25度前後だと言われています。夏は冷やしすぎないよう、冬は室温23度以上となるよう調整してあげてください。
2.仲良しだから
季節を問わず、暑くても寒くても寝る時は常に「猫団子」になっている猫もいます。
よく観察すると、気温に関係なく「猫団子」になるのは、いつも特定の組み合わせではないでしょうか。
特に暑い場所でもくっついている場合は、その特定の猫同士が「とても仲良し」である可能性が高いです。
親兄弟ではない猫同士なら、その猫たちは唯一無二の親友同士であると言っても過言ではないでしょう。
親や兄弟・姉妹など血の繋がりのある猫同士は「猫団子」を作る確率が高いです。
小さいうちから一緒に暮らしていて、なおかつ相性がとても良い猫同士だと、思わず「暑くない?」と聞きたくなるくらいに1年中「猫団子」になっていることもあります。
3.母猫のぬくもりを求めている
生後4~5ヵ月程度まで子猫は母猫と生活を共にします。子猫のうちは自力での体温維持が難しいためです。
本来であれば母猫と一緒にいたい時期に親兄弟と引き離されてしまった子猫は、母猫のぬくもりを求めて「猫団子」になるようです。
特に子猫は成猫と違い警戒心も強くないため、他の猫にくっつくことにもあまり抵抗がありません。
血縁関係のない成猫でもくっついてきた子猫を受け入れているなら問題はありません。
しかし、もしも嫌そうな素振りを見せているなら、注意したほうが良いでしょう。成猫は普段が温和でも、不意に子猫を怪我させてしまうことがあります。
くっつきたいのにくっつけない子猫、くっつかれるのが嫌な成猫、双方のストレスなどにも気を配りましょう。
飼い主さんが様子を見ながら適度に介入することも必要になる可能性があります。
もし、成猫が明らかに嫌がっている場合は事故が起きる前に子猫を引き離し、湯たんぽなど別の温かいものを準備してあげてください。
飼い主が注意すべきこと
「猫団子」は見ていてとても癒されますよね。ですが時には注意しなければいけないこともあります。
体調不良やストレスなどから不安になって「猫団子」を作っている可能性もあるからです。
普段と様子が違うようであれば動物病院を受診する必要性もあります。
また片方の猫がくっつきたがるのに対し、もう片方が迷惑そうにしている場合、しつこくされると苛立ちから攻撃に転じてしまうこともあります。
そのため、猫同士のケンカに発展しないよう飼い主さんが様子を見守ることも大切です。
相性が良くない猫同士なら当然ですが、相手が親兄弟だとしても「猫団子」を好まない性格の猫もいます。
この場合は相性の問題ではなくその猫の「個性」として捉えるようにしてあげてください。
血縁関係がない猫たちなら「仲間外れ」にされていないかのチェックをするのも良いでしょう。
まとめ
寒い季節限定の「猫団子」は見ているだけで癒されますよね。
まさに冬の風物詩とも言える光景ですが、筆者宅の猫たちは仲良しすぎて暑い時期でも「猫団子」になるほどです(笑)。
もちろん対人関係ならぬ対猫関係にも左右されますが、特別仲良しではなくても暖を求めて季節限定でくっつくのを許容する猫たちもいたりします。
これらのことから、猫社会もけっこう複雑なんだなぁと感じてしまいます。
また、「猫団子」の形状にも個性が表れます。
他猫の上にどっかり乗る猫やお尻だけをくっつける猫など様々な形状が観察できます♪
多頭飼いの飼い主さんは「猫団子」のさまざまな形状のパターンを観察して楽しむのも良いのではないでしょうか。