人が増えるタイミングで配慮すること
年末年始の来客や、結婚というタイミングで、愛猫を取り巻く環境が変わることがありますよね。
猫は慣れない環境が苦手なため、人が増えることもストレスになる可能性があります。
家族が増える、または滞在される場合はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ポイントを3つ紹介いたします。
1.無理に対面させない
猫好きの方なら愛猫に会うのが楽しみでしょう。
しかし、無理に対面させてしまうと、後々姿をめったに見せない「幻の猫」と化してしまう可能性があります。
結婚相手の場合はこれから家族になるのですから、ここで嫌わてしまうのは困ります。
無理に対面させずに、愛猫のほうから近づいてくれる時を待ってもらいましょう。
2.徐々に距離を縮める
愛猫が顔を出してくれるようになっても、その場で仲良くなれるとは限りません。
部屋自体を分けられるのであれば愛猫の生活拠点を作り、初期のふれあい時間は1時間以内に留めておきましょう。
まずは少しだけ遊んでもらい、その後は別室で過ごします。
これを繰り返すうちに愛猫の警戒心が薄れ、より自然にふれあえるようになります。
3.子どもと猫、双方の怪我に注意する
小さなお子様連れの親戚が滞在する場合、気をつけなければならないのは怪我です。
お子様を怪我させるわけにもいきませんし、愛猫が怪我をするのも困ります。
やはり部屋を分けたり、ケージを活用すると良いでしょう。
お子様には「猫ちゃんねんねの時間だからね。また後で遊んであげてね」と伝え、できるだけ気を逸らすようにしましょう。
猫が人に早く慣れるコツ
結婚を機に家族になるのなら、早く相手に慣れてほしいですよね。
そこで、いくつかコツを紹介いたします。
においを覚えてもらう
着古したTシャツやタオルなど、相手の方のにおいが付着したものを愛猫のそばに置いておきましょう。
そうすることでにおいを覚えてもらい、危険ではないことを理解してもらうのです。
声も覚えてもらう
においと共に声も覚えてもらいましょう。
日頃からスピーカーをONにして電話したり、愛猫に話しかける音声を流したりしてみましょう。
声は結婚相手のみならず、長期滞在される親戚の方にも協力を依頼してみてください。「〇〇(猫の名前)ちゃん、〇〇(自分の名前)だよ」というような簡単なメッセージで構いません。
ちなみにメッセージ用の音声は、実際に会って話しかけるときと同様の口調でお願いしてください。音声に不一致があると、覚えにくくなってしまいます。
ちなみに…顔は覚えにくい
猫の通常の視力は0.1~0.2程しかありません。つまり、写真や動画を見せてあげても顔を覚えるのは困難なのです。
実は飼い主さんの顔もぼんやりしていて、似たような雰囲気の人との区別が難しいといわれています。
まとめ
結婚による環境の変化は、飼い主さんにとっては嬉しいことでしょう。親しい親戚と過ごす機械も、時間の経過があっという間に感じられるほど楽しいものです。
しかし、猫にとっては非常事態のようなものであることを理解してあげてください。
予めにおいや音声を用意できれば活用し、難しい場合は少しずつ距離を縮めてもらいましょう。
大きな環境の変化は猫にとってストレスになりますが、配慮があれば猫のほうも適応することができるので安心してください。
猫と暮らす飼い主さんにとって、飼い主さんご自身も愛猫も幸せに過ごせることを願っています。