人に感染ることも!猫が『猫カビ(皮膚糸状菌症)』になる原因や症状、対策4つ

人に感染ることも!猫が『猫カビ(皮膚糸状菌症)』になる原因や症状、対策4つ

初めて聞くとびっくりするのが、猫の身体にできるカビ。しかし外の子を保護したとき、病院で「猫カビですね」といわれることは決して珍しくありません。治療に手間と時間がかかり、人を含め他の動物にも感染する猫カビ「皮膚糸状菌症」。その原因・症状から対応策までをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

「猫カビ」って何だろう?

キャリーケースで横たわるハチワレ

正式名称は「皮膚糸状菌症」。毛や爪、皮膚の角質層に皮膚糸状菌という真菌(カビのこと)が繁殖する病気のことです。

命に別状はありませんが、抵抗力が落ちているケースが多く、放っておけばいずれ別の病気を招きます。

また「猫~」と呼ばれていますが、人や犬など他の動物にもうつります。

「猫カビ」の症状は?

青い服のドクターと茶トラの子猫
  • 毛に白いかたまりができる
  • フケ症になる
  • 毛が根元からまとまって落ちる
  • 円形脱毛の点在
  • 脱毛後の皮膚がアワ粒状でザラザラ

などが主な症状です。

ただし他の皮膚病と違い、痒みはそれほどないようです。

「猫カビ」にどうしてかかるの?

段ボール箱にひしめく猫

皮膚糸状菌症は猫がカビに触れること、つまり感染した別の猫などに接触することで発症します。

しかし元気な猫は症状が出ないことも少なくなく、逆に子猫や高齢猫に多いことから、抵抗力のない猫がかかりやすいとされています(※室内などの限られた空間では元気な猫も感染します)。

もし「猫カビ」にかかったら?

薬のシートをかじる猫

治療は抗カビ薬の服用です。毛を顕微鏡で見てカビかどうかを判断し、培養検査でカビの種類を特定します。

しかし時間がかかるため、通常は症状と特殊なライトによる診断で早めに治療を始めるようです。

ただし抗カビ薬は肝臓の機能低下の副作用があるので、定期的な血液検査が必要です。

「猫カビ」の予防と再発・伝染防止対策

キャリーバッグからのぞく猫

1.接触させない

予防はとにかく発症した動物と接触させないこと。

もし多頭飼いで1匹でも症状が出た場合には即隔離しなければなりません。人や犬にも伝染するので部屋を分けるといいでしょう。

2.拡散させない

さらに重要なのが、感染した抜け毛と胞子(カビの種)を拡散させないことです。

頻繁な換気と掃除機&雑巾がけを行い、消毒液(アルコールは不可。次亜塩素酸希釈液または過酸化水素系)で毎日消毒します。

3.消毒を続ける

カビの胞子は1年以上生きています。

治ったあともしばらくは定期的な消毒を続け、再発防止に努めます。

4.皮膚科を受診する

もし飼い主さんに異常(赤い円形の湿疹など)が出たらすぐに皮膚科へ。

そのとき診断が早くつくように、猫カビの猫を治療中であることを必ずドクターに伝えなければなりません。

まとめ

青い服のドクターと聴診器をあてられる猫

猫カビ(皮膚糸状菌症)は、真菌(=カビ)が猫に付いて異常繁殖する病気です。

お風呂のカビと同じく、猫カビも根が深く胞子を飛ばして増えるので、退治はなかなか大変です。

予防は猫カビを持った猫だけでなく、犬や人間との接触を避けること。

室内飼いだと家族間でうつりやすいので、治療は手間も時間もかかります。

抵抗力の弱い子猫や高齢猫などは特に気をつけてあげましょう。

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