子猫から成猫へ…猫が『成長過程』で変化すること4つ

子猫から成猫へ…猫が『成長過程』で変化すること4つ

子猫の成長はとても早く、生まれてから6ヵ月程度で性的に成熟し、1年強で成猫になってしまいます。この間の成長はとても早く、目を見張るものがあります。子猫の成長過程を「哺乳期」「離乳期」「心の成長期」「緩やかな成長期」の4段階に分け、それぞれの段階で見せる子猫の変化をご紹介します。

5951view

生まれたての子猫

生まれたての子猫

猫は、一度の出産で4〜8頭の子猫を産みます。生まれたばかりの子猫達は、まだ音を聞いたり物を見たりする事ができません。

しかし、においを嗅ぎ、触ることで周囲の状況を把握できるため、この2つの感覚を頼りに温もりと母乳を求めて、母猫の元に自ら這って近付いていきます。

母猫の母乳が子猫達の唯一の栄養源です。

しかし、初乳にはそれ以上に大切な成分が含まれています。それは、豊富な抗体です。

初乳に含まれる抗体が、生まれて間もない弱々しい子猫達の身を守るために、免疫系を強化してくれるのです。

そこから半年ほどで、子猫達は性的に成熟します。早くも子どもを産める体になるのです。さらに半年ほどで、子猫達は立派な成猫へと成長します。

この間、子猫達の心身の成長には眼を見張るものがあります。

今回は、成長の過程で起こる子猫達の心身の変化を、成長の段階別に紹介していきます。

1.哺乳期(生後0〜3週齢)に見られる変化

母乳を飲む子猫

生まれた直後から3週齢までの期間は、母猫の母乳が唯一の栄養源となる「哺乳期」です。この間は、日毎に子猫達の身体に変化が現れる時期です。

子猫達に現れる具体的な変化を時系列にまとめると下記になります。

  • 生後5日目頃に目を開け始める
  • 生後1週齢頃にへその緒が剥がれ落ちる
  • 毎日10〜30gずつ体重が増え続ける
  • 生後3週齢頃から乳歯が生え始める
  • 同じ頃から自力で歩き始め、排泄もひとりでできるようになる

この時期に気を付けなければいけないのは、子猫の体温を34℃以上に保つことです。

もしも下回ってしまうと、母乳を消化しにくくなってしまうからです。

そして、32℃よりも下がってしまうと、哺乳反射といって母猫の乳首に強く吸い付く反射行動が現れなくなり、母乳を飲めなくなってしまうこともあるので危険です。

2.離乳期(生後4〜8週齢)に見られる変化

子猫の乳歯

生後4〜8週齢は「離乳期」です。母乳を卒業し、固形の食事を食べ始めます。不完全だった感覚も完全に発達してきます。

この期間に子猫達に現れる変化をまとめると、下記になります。

  • 乳歯が生えはじめ、離乳が始まる
  • 視力が完全に発達する
  • 嗅覚が完全に発達し、聴覚もかなり発達する
  • 一緒に生まれた猫達との交流が増え、お互いに毛繕いを行うようになる
  • きょうだい猫同士で狩りを模した遊びを始める
  • 母親の行動を観察して学習をし始める

子猫への最初のワクチン接種は、一般的に8週齢頃に行われます。

ワクチンを打ったからといって、すぐに抗体ができるわけではありません。

しかもこの時期は、初乳を介して母猫からもらった抗体のレベルが下がり始めるため、子猫にとっては免疫力が下がる危険時期でもあります。

この時期は、「外に出さない」「他の動物との接触を避ける」等、感染症のリスクをできるだけ排除するように注意が必要です。

3.心の成長期(生後2〜4ヵ月齢)に見られる変化

じゃれ合う子猫

この時期は、きょうだい猫や他の動物、人などの第三者からの影響をとても強く受ける時期です。

身体の成長よりも、心の成長に大きな変化が見られる時期だといえます。

この時期に見られる子猫達の変化をまとめると、下記のようになります。

  • 家庭内における自分の立場を理解し始める
  • 周囲の環境やしつけにより、他者を支配する行動が形成され始める
  • 同じく環境やしつけにより、他者に服従する行動が形成され始める

この時期に、積極的に他の動物やいろいろな人に引き合わせ、さまざまな刺激を与えたりいろいろな経験をさせることで、社会性が身につきます。

社会性が身についた猫は、人間社会の中にもうまく溶け込み、過剰なストレスを受けることなく、穏やかに暮らせるようになります。

4.緩やかな成長期(生後4ヵ月齢以上)に見られる変化

発情期の猫

生後4ヵ月齢を過ぎると、成長の速度が緩やかになってきます。しかし、性的な成熟を迎える大切な時期でもあります。

この時期に起こる子猫達の変化をまとめると、下記になります。

  • 30本の永久歯が生え始める
  • 約6ヵ月齢で性的に成熟し、発情期が始まる
  • 尿や分泌腺によるマーキングを行うようになる
  • 生後8ヵ月齢で体重が成猫期の体重の80%程になる
  • 家庭内や他の動物、人との関係性を深めていく
  • 生後12〜15ヵ月齢で成猫期に達する(体格の大きな品種は15ヵ月齢程度)

もしも飼育目的が繁殖でないのであれば、生殖器に関わる病気の予防、繁殖活動に煩わされないストレスフリーな暮らしなどに利する点が多いため、最初の発情が始まる前に去勢・避妊手術をすることをおすすめします。

また、生後12ヵ月齢頃の体重は、一般的にその子の基準体重(適正体重)であるといわれています。記録しておき、その後も基準体重から大きく増減がないようにコントロールしていきましょう。

まとめ

子猫

生まれてまもなくの子猫は、日に日に成長していきます。その後もみるみると成長し、性成熟を迎えたあたりから、成長の速度が緩やかになっていきます。

その間、身体の成長だけではなく、心の成長にも大切な時期があります。

その時期には、積極的にさまざまな猫、動物、人に出会わせて、しっかりと社会性を身につけさせることで、猫にとってもその後の生涯を暮らしやすくしてあげられます。

子猫の成長過程を知ることで、その時々に即した、適切なサポートができるようになりましょう。

スポンサーリンク