『トイガー』ってどんな猫?その歴史や特徴、性格、飼い方を解説

『トイガー』ってどんな猫?その歴史や特徴、性格、飼い方を解説

来年の干支は寅(とら)。猫年がないのは残念ですが、この世には本物のトラそっくりな毛皮を持つ猫がいます。比較的新しい品種で、日本ではまだあまりメジャーではない「トイガー」。いったいどんな猫なのか、気になる誕生物語から順にご紹介しましょう。

ベンガルから生まれたトイガー

横たわって前肢を舐めるトラ

1980年代のある日、ベンガルブリーダーのサジェンの家で、スタンダードではない虎縞模様の子猫が数匹生まれました。

まるで小さなトラのようなその毛色は美しく、サジェンはそれを品種として定着させたいと思いました。

その後別の品種と掛け合わせて生まれたのが「トイガー(トイタイガー:小さなトラの意味)」です。

トイガーの特徴とは?

横たわって前肢を舐める猫

トイガーの最大の特徴はその虎縞模様。

「小さなトラ」を目指しているのですから、茶色の地にくっきり長めの太い縞模様が入らなければなりません。

目の色はブルー以外で、もちろんしっぽは長くて真っ直ぐです。

またトラのように骨太で胴長、鼻筋が太くて顎はがっちり、耳は丸く小さめが理想とされています。

大きさは5~10kgで、ベンガルより少し小ぶりとはいえ比較的大柄な猫種です。

トイガーの性格は?

黒い背景と右向きの猫

トイガーの性格は、ベンガルと同じくフレンドリーで遊び好き。ベンガルほど飼い主さんとべったり一緒に居たがらないといわれますが、最近はそうでもないタイプも。

社交的で、小さな子どもや犬などともすぐに仲良くなってくれる鷹揚な猫です。

トイガーの暮らし方

割れた植木鉢と猫

トイガーはイエネコですから、一般的に猫を飼う時に注意すべきことを守れば大丈夫です。

ただしトイガーの元となったベンガルはベンガルヤマネコの血を引いており、その後生まれたトイガーもまたその性質を強く受け継いでいます。

そのためひとりでお留守番はちょっと苦手。好奇心にあふれ、運動能力に長けた彼らは、有り余るエネルギーを持て余してイタズラが過ぎてしまう可能性も。

トイガーには他の猫にも増してタワーやステップなど、思い切り走り回れる環境を作り、たくさん遊びの相手をして運動欲求を解消させるといいでしょう。

まとめ

右向きで腹ばい上を向く猫

トラのようにがっしりした体格と太い虎縞模様が魅力のトイガー。

社交的で賢く、海外のブリーダーサイトでは元気すぎて多頭飼い(遊び相手の犬や猫)を薦めるほど生気あふれる猫です。

日本の狭い部屋で飼うにはいろいろと工夫が必要ですが、猫との賑やかな生活と大きな猫の抱き心地をたっぷり味わいたいなら、トイガーはぴったりな品種のひとつといえるでしょう。

しかし模様に関しては、新しい品種なだけに太い縞模様が安定的に出現するにはまだ少し時間がかかるようです。

あと10年ほどといわれていますが、そのころにはコタツで丸まる小さなトラが日本国内のあちこちで出現しているかもしれませんね。

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