猫が欲しがっても与えちゃダメな食べ物5つとその理由

猫が欲しがっても与えちゃダメな食べ物5つとその理由

飼い主さんが食べている食べ物を、じ〜っと欲しそうに見つめる愛猫…。そんな光景を目にしたら「ちょっとだけなら…」と与えようとしてしまうかもしれません。ですが本当に、猫に与えても大丈夫なのでしょうか?

1.チョコレート

チョコレート

チョコレートに入っているカカオの「テオブロミン」という成分が猫の体に害を与えます。食べると嘔吐、下痢、発熱などの中毒症状が出る可能性があります。4kgの猫の場合、1000〜2000mgのテオブロミンが致死量です。

一般的なカカオ含有量30%程度のチョコレートだと、10枚以上食べると死に至る可能性があります。高カカオのブラックチョコレートは、1枚で致死量のテオブロミンを含んでいるのです。そんなにたくさん食べない、と思うかもしれませんが、これはあくまでも一般的な話で、個体差がありますのでご注意ください。

チョコレートではなくても、ココアパウダーやチョコレートパウダーなどはカカオ含有量が非常に高いため、猫が舐めてしまうと危険でしょう。カカオ以外にも、マテ茶やガラナ、コラノキ属の植物全般などにもテオブロミンは含まれています。

くれぐれも猫が誤食しないよう、猫の手が届かない冷蔵庫などに保存しておきましょう。

2.たまねぎ

たまねぎ

たまねぎは、猫が食べてはいけない食べ物として一般的です。「有機チオ硫酸化合物」という成分が、猫の血液中の赤血球を破壊してしまいます。すると溶血性の貧血や急性腎障害などを起こす場合があるのです。

たまねぎそのものはもちろん、たまねぎを含んだ料理も与えてはいけません。長ネギやニンニク、ニラなどネギの仲間も食べさせないようご注意ください。

盗み食いにも気をつけなければいけません。食卓に置いてあるたまねぎ入りの肉料理などを、飼い主さんの目を盗み、食べてしまうかもしれません。

万が一食べてしまった場合は、すぐ動物病院へ連れていきましょう。できるだけ、どのくらいの量をいつ食べてしまったのか把握しておくと、診断の助けになります。

3.生たまご

生たまご

生たまごは、猫には与えない方がよい食材です。ですが加熱をすれば与えてもOKになります。病原菌であるサルモネラ菌や大腸菌が死滅するからです。

少量の生たまごを口にしたからといってすぐにどうこうなるとは限りませんが、生の状態で与えると卵白に含まれる「アビジン」という酵素が猫の健康を害してしまいます。

デメリットばかりをお伝えしましたが、卵はタンパク質が豊富で猫にはよい栄養素が含まれています。しっかりと加熱して与えれば、よい影響をもたらしてくれるでしょう。

ただアレルギーがある場合がありますので、初めてのときはごく少量から。卵黄を喉に詰まらせてしまわないよう、細かくして与えてあげましょう。

4.乳製品

乳製品

牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は与えない方がよい場合があります。まず牛乳は、猫が乳糖を分解できないために下痢してしまう恐れが。特に子猫は下痢が命取りになる場合もありますので、もし与えるなら猫用ミルクにしてください。

ヨーグルトやチーズは、種類によってダメなものと大丈夫なものがあります。ヨーグルトは無糖を。チーズはカッテージチーズか猫用チーズを与えましょう。

乳製品にアレルギーのある猫もいますので、初めて与える場合はごく少量からにしてください。食べさせた後に猫がかゆがったり皮膚の湿疹などが出ていたりするときは、与えるのをやめましょう。

5.他の動物用のフード

ドッグフード

ドッグフードやうさぎ用フードなど、世の中には多くの動物用フードがあります。それらはそれぞれの動物に必要な栄養素を考えて作られているのです。猫には必要のない栄養が入っている場合もあります。

そのため、猫用以外のフードを与えるのはやめましょう。他の動物と飼っていると、その動物のフードを食べたがることがあるかもしれません。ですが与えてしまうと健康に悪い影響がある可能性があります。

ご飯の時間は他の動物とは部屋を別室にするなどして、口にしない工夫をしてください。

まとめ

舌なめずり

愛猫がかわいくおねだりしてくるとついつい与えたくなりますが、必ず与える前に大丈夫かどうかを調べると安心です。猫の健康を守るため、飼い主さんが防波堤になっていきましょう!

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