1.体がしなやか
猫の体は柔軟性があり、全身がバネのようになります。
例えば、着地をするときは背骨が「猫背」のように丸くなることで衝撃を吸収することができます。
関節が柔らかい、皮膚が自由に伸び縮みする、体の動きに合わせて内蔵を自由に移動できることでしなやかに体を動かすことができるんです。
2.肉球のクッション性、滑り止め機能
可愛らしい肉球も猫の身体能力の高さの理由のひとつです。
肉球の弾力が着地のときのクッションになり、さらに肉球は滑り止めの機能も発揮します。
猫は肉球にしか汗をかきません。肉球が汗をかくことで滑り止めとなり、細いところなど足場の悪い場所もバランスよく歩くことができるんです。
3.三半規管が発達している
三半規管とは耳の中にあり、回転や傾きなどを感じ取る器官です。頭部がどの方向にねじれているのかを感知することができます。
猫は三半規管が人よりも発達していて、高い場所を平気で歩いたり、高い場所から落ちてもすぐに体勢を立て直して着地したりすることができるんです。
4.視覚や首の筋肉による反射
体がねじれると見ている景色も変化しますよね。すると猫は、いつもと違って見える景色を元に戻そうと体勢を立て直すので、ケガをすることなく着地ができるんです。
また、首の中にあるセンサーが首のねじれに反応し、不自然に伸びた筋肉を元に戻そうと、頭を前に向け、目は水平になるようにします。
猫の身体能力の高さはこういった反射も関係しているんです。
5.しっぽでバランスをとれる
猫のしっぽは「尾椎」という骨が重なってできていて、筋肉で覆われています。
猫が高い場所へ飛び乗ったり降りたりするときに、バランスが崩れそうになるとしっぽを動かしてバランスをとることができるんです。
短いしっぽの猫は、発達した後ろ足の筋肉でバランスをとります。
6.ヒゲがセンサー
猫のヒゲは鼻の横だけでなく、あご、目の上、頬、足にもあります。
猫のヒゲは障害物との距離や空気の流れなどを感じ取るセンサーになっています。
ヒゲがあることで、狭い場所にスムーズに入り込んだり、物を倒さずに歩いたり、バランスよく行動ができます。
まとめ
猫は、しなやかな関節や皮膚、発達した三半規管、肉球、しっぽ、ヒゲなどによって非常にバランス感覚に優れ、高い身体能力を発揮しています。
もちろん猫によって、得意な動き、不得意な動きがあります。
猫のバランス感覚、身体能力に注目して愛猫を観察してみてはいかがでしょう。