猫の『ストルバイト結石』ってどんな病気?その原因や症状、予防策5つ

猫の『ストルバイト結石』ってどんな病気?その原因や症状、予防策5つ

1歳から6歳前後の若い猫に多いと言われる「ストルバイト結石」。ストルバイトとは、尿の中のミネラルが固まってできる結晶のことです。これが泌尿器官(腎臓・尿管・膀胱・尿道)の中で予期せぬ大きさになると、様々なトラブルを引き起こします。なぜそのようなことが起きるのか、原因から症状、予防策までご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ストルバイトができる理由

ストルバイトの結晶

ストルバイトとは「リン酸マグネシウムアンモニウム」と呼ばれる鉱物のこと。食事などで尿がアルカリ性に傾くと、リンなどが化学的に結びついて自然にストルバイトが作られます。

しかしストルバイトは酸に溶けやすく、空腹や運動で尿が酸性に傾くとあっさり消える性質も持っています。

結晶が大きくなる原因は?

  • 水分不足による尿量の低下
  • 食べ過ぎ
  • バランスの悪い食事
  • 運動不足
  • 肥満
  • 寒さや来客などでトイレを我慢する

上記のように、尿が濃くなる・アルカリ性に偏った時間が長い・膀胱に尿がずっとあるなどの条件下では結晶化が進み、簡単には溶けない大きさになるのです。

ストルバイト結石が原因の病気・症状

トイレにうずくまる茶トラ

膀胱炎・尿道炎

ストルバイト結石が膀胱や尿道の粘膜を傷つけ炎症を起こした状態です。

具体的な症状としては、

  • 尿が少ない
  • 何度もトイレに行く
  • 血尿をする
  • トイレで痛そうに鳴く
  • トイレ以外で用を足そうとする

などが挙げられます。

尿路閉塞からの急性腎不全・尿毒症

膀胱から先の管を尿道といいますが、そこに結石がつまる、傷がついて腫れ上がるなどで尿が出なくなった状態が「尿路閉塞」です。

尿が留まり続ければ、いずれ膀胱が破裂します。あるいは腎臓が尿を作らなくなり(急性腎不全)、捨てられるはずの毒素が全身を巡り、あらゆる器官に悪影響を与えます(尿毒症)。

閉塞状態が1日も続けば緊急事態!膀胱炎・尿道炎の症状が出た段階で一刻も早い病院での処置が必要です。

トラブルを回避の予防策5つ

蛇口から出る水を舐める猫

1.水分補給

水分補給は尿の排泄回数を増やし、濃縮するのを防ぎます。

水場を増やす・好みの容器を見つける・ウエットフードの割合を増やす・スープを飲ませるなど、あの手この手で水分を取らせましょう。

2.トイレを我慢させない

1と同じ理由で、トイレをきれいに保つ・数を猫の数+1以上にする・落ち着ける場所に置くなど、できるだけ猫が居やすい場所にします。

3肥満回避

遊ぶ猫2匹

太っていると脂肪が尿管を圧迫し、小さな砂でも詰まりやすくなります。健康上の問題からも、肥満はできるだけ解消の方向へ。

4.運動不足解消

適度な運動は尿を酸性化します。ぜひ日常に運動を取り入れて、見えない石を溶かしてしまいましょう。

5.トイレチェック

一日のトイレ回数や尿量など、ざっとでいいので把握します。また定期的に尿検査を受け早期発見を目指しましょう。

まとめ

抱かれてこちらを見るキジトラ

大きくなったストルバイト結石は粘膜を傷つけ、泌尿器官に炎症を起こします。また小さなものでも尿管に詰まると命に関わります。

膀胱炎や尿道炎は、突然トイレを往復し始めて気が付くことも多いもの。少しでもいつもと違うなと感じた時には、すぐ病院へ連れて行きましょう。

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