1.甘えている
猫は飼い主さんに甘えたくなったときに、布を吸ってその気持を表現することがあります。
もともとこの仕草は、子猫が母猫の母乳を飲むときの動きです。母乳が出るように前足を交互に動かす「ふみふみ」を、布を吸いながらする猫もいます。
母猫と早くに離れた猫や、母猫と別れて寂しかったなど乳離れの出来事が関わっていると言われています。
飼い主さんを母猫のように思っていて、母猫に甘えているような気持ちや、母猫がそばにいて安心している気持ちになって甘えているのでしょう。
2.眠い
眠くなると毛布やボア生地のクッションカバーなどふわふわした布を吸う猫がいます。
この場合も、母猫や兄弟猫と一緒に寝ていた頃を思い出しているのかもしれません。安心してリラックスした気持ちでいるのでしょう。
猫によって、布を「チュチュチュ」と音を立てて吸っていたり、ただ布をくわえているだけだったり違いがあります。
3.ストレスを感じている
猫がなにかストレスや不安を感じていて、それを解消するために布を吸っているケースがあります。
例えば、甘えられないストレスを、子猫がミルクを飲むように布を吸う仕草で満たしているということがあるんです。
布を吸う仕草をして飼い主さんに甘えている気持ちを伝えている猫もいますが、訴えても構ってもらえないと感じていて布を吸っている場合もあるんです。
猫が布を吸う理由4.足りない栄養がある
猫が布を吸ったり布を食べてしまったりするのは、栄養が足りておらず栄養を補給しようとしていると言われています。
もしかしたら食物繊維が足りない可能性があるかもしれません。
猫が布を吸うのをやめさせるには
布製品を取り除く
猫が布を吸うことをやめさせるのは難しいですが、猫が好んで吸う布を撤去することで自然とやめる場合があります。
ふわふわした生地を猫が吸うことが多いので、サラサラつるつるしたものに変えたり、そういった生地を使ったカバーを使ったりすることでも効果があるかもしれません。
飼い主さんが外出中の時は、猫が布を誤飲するのを防ぐためにケージを使うことも検討された方がいいでしょう。
栄養のバランスを確認する
総合栄養食と新鮮な水があれば猫の健康を維持できますが、おやつが多すぎたり、人間の食べ物を多く与えていたりすると、栄養バランスが崩れてしまいます。
フードは適正量を与える、おやつは1日に必要なカロリーの20%以内、人間の食べ物は与えないようにして、栄養バランスが崩れないようにしましょう。
猫のストレスが減るように環境を見直す
猫が感じているストレスの原因を探して、取り除いてあげる必要があります。
飼い主さんが猫と遊ぶ時間や回数を増やしたり、猫用の知育玩具で遊びながら食事をしたりすることで、猫のストレス発散になり、布を吸うことが減ったという猫がいます。
動物病院に相談をする
年齢とともに布を吸うことをやめる猫もいますが、猫が布を吸う原因が胃腸の病気が関係していたり、精神的な問題が影響していたりする場合もあります。
対策をしても布を吸ってしまう、布を吸って誤飲してしまうなどひどい場合は動物病院に相談をしましょう。
まとめ
猫が布を吸うのは、母猫を思い出していたり、何かストレスを感じていたりすることが理由として挙げられます。
また、栄養バランスが問題になっているとも言われています。やめさせるには、布を吸えないように猫の周りに布を置かないようにしたり、栄養やストレスに問題がないか見直すことです。
病気が原因の場合もあるので、動物病院に相談をすることも考えましょう。