1.飼い主が起きるまで鳴く
愛猫が飼い主さんを起こしたくなる理由は色々ありますが、飼い主さんが体を起こすまで大きな声で鳴くという行動を取る猫は多いです。
特に「お腹が空いたよ!」「トイレを綺麗にして!」といった生理的要求がある場合には、猫のほうも必死になって起こします。
寝ていたら愛猫が顔のすぐ近くで「ニャー!!」と力の限り鳴き始めて寝るどころではなくなり、結局起きざるを得なかった…という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも「猫の声くらいでは起きない」という飼い主さんもいらっしゃいますよね?
鳴いてもダメだと判断した猫はピタリと鳴くのをやめて「次はこの手を使うにゃ!」と更なる手段を考えたりするんです。
2.飼い主の上に乗る
鳴いてダメなら飼い主さんの上に乗ってみる…という考えに至る猫もいますよね。
しかし最初は飼い主さんのどの部分に乗るのが効果的なのかは計りかねているようです。
大柄な猫やふくよかな猫なら、飼い主さんのお腹に乗るだけでもずっしりくるので飼い主さんが起きてくれることもあるでしょう。
では、そのような「重さ」を武器にできない子猫や小柄な猫の場合はどうするのでしょうか。
そうです、自重では起こせないことを知った猫が最終的に乗るのは…飼い主さんの顔です!
さすがに鼻や口を塞がれては寝ていられる状態ではなくなる、ということをやがて子猫たちは理解するんですね。
このように大柄な猫は自らの重みで、小柄な猫は飼い主さんの鼻や口を塞ぐことで眠りを直接妨害するという手段に出るんです。
急に息苦しくなった時はさぞ驚かれることでしょう。愛猫の作戦勝ちのような気がします。
3.物を落とす・飼い主に体当たりする
猫の重さでも起きないといったツワモノの飼い主さんも存在します。愛猫が遠慮してか「さすがに顔には乗れないにゃ…」という場合もあるでしょう。
ですが要求のために起きてもらわなければ困る猫からしたら、この飼い主さんはなかなか手強いと感じ、どんどん派手な起こし方を身に着けて行くんですね。
(乗るくらいではダメならもっとすごい衝撃を…)と考えているかは分かりませんが、高い場所から飼い主さんの上に降ってくる猫もいます。
これがみぞおちにヒットでもしようものなら、起きる前に悶絶してしまいますけど。
飼い主さんに直接ダメージを与えることを望んでいない猫の場合は棚の物を落としてみたり、お水をひっくり返してみたりするようです。
さすがに愛猫からこんなことをされ続けると、飼い主さんも起きる羽目になってしまいますね。
「絶対に起こしたい猫vsまだ起きたくない飼い主さん」の早朝の攻防もどんどん騒々しくなっていきます。
ちなみに筆者の経験談ですが、水の入ったお皿は特に大ダメージですのでご注意ください。
4.他の家族に起こすのを手伝ってもらう
どんなに飼い主さんが困ることをしても起きてくれない場合、猫もさすがに自分の力だけでは起こせないと悟るようです。
そうなると最後の手段として、家族の力を借りに行くことにするようです。
その「家族」が、人間であるか同居猫であるかは飼い主さんの生活状況にもよりますが、飼い主さんが一人暮らしでない場合は大体人間の家族の力を借りるようですね。
他の家族の足元にしつこいくらいまとわりついて、「あの人全然起きてくれないの~っ!一緒に起こしに来て!」と必死にアピールします!
(忙しい時間帯なのにこうも足元にいられると困る!)と感じた家族の人が飼い主さんのことを起こす、という結末ですね。
でも実は、これが一番効果的なんです。
…というか、ここまでの4段階活用法は実際に筆者宅でも起きていたりします。私だけ起こされるのはどうしてなのでしょうか。
5.猫に『起こされる』時の対策
愛猫が休日でもお構いなしに毎朝起こしに来るのがちょっと憂鬱、という飼い主さんもいらっしゃるでしょう。そんな時は何か対策をしなければいけませんね。
ご飯のために起こす猫であれば自動給餌機を用意してみたり、猫の寝る部屋にご飯とお水を用意しておいたりするのが良いです。
トイレを綺麗にして欲しいといった要求ならトイレの数を増やすことで解決することもあるでしょう。
そういった生理的欲求ではなく「遊びたい」などの理由なら、寝ている間は部屋に入れないようにするのが一番の対処法なのではないでしょうか。部屋の外で大鳴きされることは覚悟の上になりますが。
まとめ
猫が飼い主さんを起こそうとする光景はそんなに珍しいことではありません。
しかし、飼い主さんを起こすためだけに毎朝問題行動を起こされるのは考えものです。
飼い主さんによる「愛猫に起こされるエピソード」は第三者が聞くと「ふふっ」となるものも多いですが、実際に毎朝愛猫からの熱烈な「起きて」コールをされる側にとったら心の中で泣きたくなることもありますよね。
とはいえ、対策法もしっかりとありますし、「大体どこの家の猫もやっていそうなことばかり」ですので深刻に悩む必要はありません。
困った時は同じように猫を飼っている友人や家族に話したり、SNSなどで相談してみると「それは思いつかなかった!」という目から鱗な解決法を教えてくれる人もいるのではないでしょうか。