1.水分の摂取量が減るため
猫は元々、そこまで水分摂取量の多い動物ではありませんが、冬は特に水を飲む量が減ります。そのため、便秘になりやすくなるのです。愛猫の排便回数が減ったり、トイレに行っているのに出なかったりする場合は注意してあげてください。
対策として、飲水量を増やしてあげましょう。ドライフードをお湯や味付けなしのチキンスープでふやかす、ウェットフードを与えるなどすると水分摂取量をムリなく増やせます。
また水場の数を増やすことも、猫が面倒がらずに水を飲んでくれる要因になるでしょう。
2.運動量の減少
便秘と運動量は密接に関わっています。運動量が減ると内臓の働きが鈍くなり、便秘になりやすくなる傾向があるのです。それまで便秘だった猫が運動するようになったら改善した、という話もあります。
冬になると猫に限らず、運動量が減ります。そのため、飼い主さんが遊びに誘い、積極的に体を動かすようにするとよいでしょう。ぜひ時間をとり、お気に入りのおもちゃで遊んであげてください。
愛猫とのコミュニケーションにもなります。絆が深まりますので、非常にオススメです。
3.季節の変わり目によるストレス
季節の変わり目は寒暖差が激しくなるため、猫のストレスになる場合があります。免疫力が低下しやすく、体調を崩してしまうことも。猫は繊細なので、ちょっとしたストレスで便秘になるかもしれません。
対策としては室内の温度管理をしっかりと行ってあげてください。暖かくても寒くても快適にすごせるような寝床を用意することも大切です。猫がリラックスできるように大きな音や来客なども控えてあげるとよいでしょう。
4.寒くなりトイレにいかなくなる
人も寒くなると動くのが面倒になるのと同様、猫も寒くてトイレにすら行きたくなくなるようです。便意を感じてもトイレがはるか遠くにあると、行く気が失せてしまうでしょう。その結果我慢してしまい、便秘に…。
なるべく室温をあげて寒さを感じないようにし、トイレもいつも猫がいる場所の近くに置いてあげるとよいでしょう。特に老猫になると動きが鈍くなりますので、注意してください。
5.換毛期による毛球症
換毛期になると抜け毛が増えます。猫はしょっちゅう毛づくろいをしているため、飲み込む毛の量も半端ではありません。通常であれば便と一緒に排出されますが、たまりすぎると毛球症になってしまう場合が。
それが便秘の原因となるのです。その他にも嘔吐や食欲不振などの症状が見られるでしょう。長毛種は特に注意です。
軽度の場合は投薬にて治療ができますが、重症になると開腹手術が必要になる場合も。普段からのマメなブラッシングが予防となります。愛猫が苦しい思いをしないよう、心がけてあげてください。
まとめ
便秘は身近な症状なので、それほど大したことがないと思ってしまうかもしれません。ですが放置すると重大な病気になってしまうことがあります。
愛猫の健康を守れるのは飼い主さんだけ。冬便秘にならないよう、気をつけていきましょう。