第1段階:喪失への健全な初期反応
ペットを亡くした時に最初に起きる一般的な症状です。
- 悲しくない/涙が出ない
- 八つ当たりしてしまう
- 突然泣いてしまう
- 楽しくない
- 何もする気が起きない
- 食欲不振
最初はペットの死を認められず、上記の最初の2つの拒否反応が出ます。そしてふとした瞬間に突然涙が出たりするのです。
好きなことも楽しくないし、食べることに興味がなくなります。逆にひたすら食べて気持ちを誤魔化したりもしてみます。
そしてこのような葛藤の日々が数週間から1ヶ月ほど続くのです。
第2段階:身体への強い影響
第1段階を経験するうち、通常は徐々に死を受け入れられるようになっていきます。
しかし悲しみから逃れるタイミングを失ったり、生活の中で別の問題が起きたりすると、心身への影響が強く出てしまいます。
- 倦怠感
- 疲労感
- 抑うつ感
- 不眠
- 胃や関節など身体の痛み
- 息苦しさ、など
「ペットのせいだ」と思いたくない、思われたくない気持ちは分かります。しかし病気の前でそれは無用のためらいです。すぐに病院で診察を受けましょう
第3段階:病気の発症または深刻化
上記のような状態がさらに進むと、深刻な病気になることも。
- 持病の悪化
- うつ病
など、しばしば大切な人が亡くなった時と同じようなプロセスをたどることが、ペットの場合も報告されています。
もちろん必ずそうなるわけではありませんが、メンタルの落ち込みが死に繋がる影響を身体に与える場合があることも覚えておいていいでしょう。
ペットロスの克服方法
すぐ効く特効薬はありませんが、長引かせないことは可能です。
- たくさん泣く
- 葬儀を行う
- 思い出にひたる
- 喪失感を共有できる人と話す
我慢せずに泣くことは、自分の悲しみを認める第一歩です。そしてどんな方法でも構わないのできちんとお見送りをしましょう。
人間と同じように、折々の儀式の中で思いを口にすることがペットロスには有効だといわれています。
- 新しいペットを飼う
「1番効果があったのは新しい子を迎えたこと」だと統計にも出ています。
しかしあまりにも早すぎるお迎えは、逝った子への罪悪感と迎えた子への失望感や後悔で、マイナス効果を生んでしまいます。
もしすぐ迎えるなら強い縁を感じた時だけに。そうでない場合はお弔いをしっかり済ませ、「もういいかな」と思える時を慌てずゆっくり待ちましょう。
まとめ
愛する猫を失った直後の鋭い痛みは1週間からひと月ほどで消えますが、数ヵ月後も気持ちが沈んだままならそれは深刻なペットロス状態です。
そこから深刻な心身の病気にならないようにするには、きちんと悲しみ、時間をかけて丁寧に見送ること。
家族や友人に手伝ってもらい、さらに専門医に相談するのもひとつの方法です。
すぐには無理でもせめて数ヵ月後には、可愛い遺影に元気な笑顔を向けて安心させてあげたいですね。