猫の目に飼い主はどう映ってる?猫目線で考える『4つの捉え方』

猫の目に飼い主はどう映ってる?猫目線で考える『4つの捉え方』

人も猫も、物事を認識する時に使う五感は同じです。そのため、私達人間は、猫も私達と同じようにこの世界を感じ、認識していると思いがちですが、動物行動学などの研究から、どうもそうではないということが分かってきています。猫たちは、飼い主さんのことをどのように認識し、どのように捉えているのかについて説明します。

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猫の認識能力

集中する猫

人も猫も、物事を認識する時に使う感覚は視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の5つです。

私達人間は、猫も私達と同じように見て、聞いて、嗅いで、触って、味わって生きていると思いがちですが、実は感じ方や捉え方はだいぶ異なっているようです。

人の場合、何かを認識する時に働かせる五感の内、8割ほどを視覚情報に頼ることが一般的です。

しかし視力についてみてみると、猫はかなりの近眼であまりはっきりとは見えていません。認識できる色数も少なく、赤や緑は認識できないと考えられています。

猫が何かを認識する時に働かせる五感の内、視覚情報は2割程度にすぎません。最も比率が高いのは嗅覚で4割程度、次が聴覚で3割程度だということが分かってきました。

つまり、猫と人間は同じ家に住んでいても、見えて、感じている世界はかなり異なっているのです。

では、猫は飼い主さんのことをどのように捉えているのでしょうか。仕事から帰宅した飼い主さんを出迎える猫の目線で考えてみましょう。

猫目線で飼い主さんを出迎えてみると…

1.音:あ、帰ってきた!

うとうとする猫

「そろそろお腹が空いてきたな。もうすぐ飼い主さんが帰ってくるはずだから美味しいご飯を催促してやろう!」と思っているのかどうかは分かりませんが、猫はうとうとしながらもしっかりと周囲の音をキャッチしています。

そして、飼い主さんが帰ってきた気配を感じ取ります。それは、駐車場に入ってくる車のエンジンの音だったり、自転車を止める音だったり、鞄から取り出した鍵束の音だったり、足音だったりさまざまです。

帰宅する時にいつも飼い主さんが発している音が、飼い主さんの帰宅の記憶とともに紐付いていて、それが猫にとっては「あ、帰ってきた!」というサインになるのです。

大抵の猫にとって最初の察知は、帰宅時にいつも飼い主さんが発している『記憶と結びついた音』です。

2.姿:むむっ、怪しいやつ!

威嚇する猫

ちょうどお腹が空いていた猫は「よし、ご飯を催促してやろう!」と思ってか、玄関まで飼い主さんを出迎えにやってきます。そして飼い主さんの『姿』を見て、「うん、飼い主さんだ。おかえりなさい!」と迎え入れてくれます。

ただし前述の通り、猫の視力はあまり良くありません。飼い主さんの姿や顔を、明確に識別できるわけではないので、いつもと様子が異なると「むむっ 怪しいやつ!」と思うこともあります。

家の中ではマスクをしていないのに、たまたまマスクをしたまま玄関の扉を開けてしまった場合などに、毛を逆立て白い歯を牙をむき出して威嚇された経験があるのではないでしょうか。

3.声:あれ、飼い主さんかも!?

見つめる猫

可愛い愛猫から威嚇された飼い主さんは、慌ててマスクをしたまま「ただいま!どうしたの?僕だよ!」などと声をかけるでしょう。すると、愛猫は威嚇を止めます。ちょっとバツが悪そうな様子に見えるかもしれません。

その時、愛猫は「あれ?飼い主さんの『声』だ。やっぱり飼い主さんなのか?」と思っているに違いありません。

4.におい:やっぱり飼い主さんだ!

そして、室内に上がってきた飼い主さんの足元に寄ってきて、飼い主さんのにおいをクンクンと嗅ぎまわし、ようやく落ち着いた様子になります。もしかすると、自分の体やしっぽを飼い主さんの足にこすりつけるかもしれません。

猫は、飼い主さんの『におい』を嗅いで「やっぱり飼い主さんだ!」と確信するのです。もしかすると、「なんだよ、脅かすなよな!」と思いながら、飼い主さんに自分のにおいをこすりつけているのかもしれません。

猫は人間をどう思っているのか

飼い主と猫

犬の場合、常に飼い主さんのことを意識して行動します。しかし、猫はどうでしょうか。意識はしていても、呼ばれたらいつでもすぐに駆けつけるなどということはありません。

犬は、飼い主さんのことを『人間』という自分とは異なる動物種だと認識しているようですが、猫は人間のことを『大きいけれども不器用な猫』といった感覚で捉えているようです。そのため、猫の人間への行動は猫同士の行動と変わりがありません。

なぜ『不器用』の烙印を押されるかというと、猫にとっては当たり前にできるはずの狩もジャンプもできないからです。中には、自分で仕留めた獲物を飼い主さんに譲ってくれる猫もいます。もしかすると、お手本を示しているのかもしれません。

猫は飼い主の感情をどう読み取っているのか

抱かれる猫

猫の表情はかなり乏しいです。その代わり耳、しっぽ、全身の姿勢などで、分かりやすく感情を表します。しかし人間は、顔の表情で感情を表現します。

猫は人間を猫だと思っていますし、視力もよくありませんので、飼い主さんの表情は読み取れないでしょう。その代わり、声の調子や緊張感から機嫌の良し悪しを読み取っていると考えられています。

猫は、私達人間以上に空気を読む天才なのかもしれません。

まとめ

注目する猫

ついつい、猫に対して自分と同じ感覚で物事を見たり聞いたりしていると思ってしまいますが、猫は人間よりも敏感な嗅覚や聴覚を持っている代わりに、視覚からの情報量は少ないようです。

そういった猫の特性を理解した上で接することで、もしかすると今まで以上に愛猫との間に良好な関係が築けるかもしれません。

猫の習性や特性を知ることで、猫目線で考えられるようになるといいですね。

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