気持ちが伝わらない!NGな叱り方
猫は、簡単な単語であれば音や雰囲気で理解することができます。もちろん「ダメ」という言葉の意味も分かっています。
しかし、伝え方によっては誤解が生じ、反省につながらないことがあります。
ここでは猫の叱り方におけるご法度を5つ紹介いたします。上手に伝えるには、何を意識すれば良いのでしょうか?
1.現行犯ではない
猫を叱るには、必ず現行犯でなければ意味がありません。後になってからでは、何で怒っているのかを把握することができないのです。
「そんなことしたっけ?それよりご飯まだ?」というような反応が返ってきてしまいます。
2.ダラダラお説教をする
「あなたはいつもこうなんだから。いつも言ってるでしょ。〇〇したらダメなんだって…」と一生懸命力説したところで、猫には伝わりません。
長々とした話では、現行犯であっても要点が理解できないのです。叱る際は、シンプルに「ダメ」という一言で完結させましょう。
3.一貫性がない
同じ内容に対して一貫性を持って叱らなければ、改善することは困難です。好ましくない行動を取ったらダメだと根気強く伝え続けてください。
そして、しつけるポイントは家族内で統一しておきましょう。バラバラになってしまうと、人を見てイタズラをするようになってしまいます。
4.名前で叱る
名指しで叱るのは絶対にNGです。しつけのワードとして名前を使ってしまうと、他の場面でも萎縮するようになってしまいます。
猫にとっても名前は特別なもの。褒め言葉として呼んであげてください。
5.叩く・怒鳴る
いかなる理由があっても、手をあげてはいけません。暴力が日常的に振るわれると臆病な性格になり、愛猫自身が攻撃的な行動を取るようになってしまいます。
怒鳴る行為も好ましくありません。怒鳴り声は威嚇していると誤解され、叱られているというよりも「ここにいてはいけない(縄張りから出ていけ)」という認識になってしまいます。
叱らずに済む対策も大切!!
叱り方も重要ですが、猫を叱らずに済む方法を考えることも大切です。猫を叱るシチュエーションの多くは、猫の習性と関係があるからです。
こちらでは、事前に対策をすることで叱らずに済む例をいくつか紹介いたします。
- 家具や壁で爪を研いだ
- アクセサリーをおもちゃにしてしまった
- 片っ端からものを落として歩く
これらは事前に対策をすることで予防することができます。
爪は専用の爪とぎを与え、イタズラされては困るものはしっかり収納し、猫が乗れる棚には落とされたら困るものは置かないようにします。
これらを徹底すれば、猫の自由な行動を注意する必要がなくなります。
幼い頃から猫用のおもちゃで遊ぶ習慣を身につけさせることもポイントです。遊んで良いもの、悪いものの区別がある程度つくようになります。
ただし、誤飲のリスクがあるものの管理には気をつけてください。
まとめ
「猫にしつけは無理…」と諦めてしまう人も多いですが、ポイントを押さえれば不可能ではありません。
根気強く注意することや、事前に対策を用意し、愛猫がしても良いことにシフトすることでイタズラの頻度は減少します。
相手が猫でもやはりしつけは必要です。愛猫を危険から守る意味でも頑張ってください。その際は、無意味になってしまうNGな叱り方に気をつけてくださいね。