1.中高齢の猫に多い
すい炎は中高齢の猫に多い病気です。愛猫が7歳以上になったら注意した方がよいでしょう。また、若干シャム猫がかかりやすい傾向があるという話があります。
すい炎にはすい臓で作られた消化酵素が関係しています。なんらかの理由で、すい臓が作った酵素で自分自身を溶かしてしまうため、炎症が起きるのです。
慢性すい炎で亡くなる猫は意外と多いよう。猫のすい臓は肝臓や胆のう、腸などと隣接しているため、これらの臓器もすい炎が起きたとき、同時に炎症を起こしやすいです。
症状が分かりにくく、単なる老化と勘違いしてしまうこともあるため、定期的な健診を受けるのが予防、もしくは早期発見につながるでしょう。日頃から健康的な生活を送ることも大切です。
2.原因は事故や感染症、炎症など
猫のすい炎の原因は、はっきりとはわかっていません。すい炎には「急性」と「慢性」の2つあり、考えられる原因はそれぞれ異なります。
急性すい炎の場合、事故や猫風邪や寄生虫、FIPなどの感染症が挙げられます。そして慢性すい炎は、急性すい炎が完治しなかったことが原因で発症するといわれているのです。
3.嘔吐や下痢
愛猫が突然嘔吐や下痢をしだしたら、なんらかの異常があると思ってよいでしょう。すい炎でも嘔吐・下痢が見られますが、もしかしたら他の病気の可能性もあります。
診断には動物病院を受診してください。慢性すい炎の場合はここまではっきりとした症状が現れないことがあります。また他の病気との併発も多いため、嘔吐・下痢以外の症状が現れるかもしれません。
4.食欲不振
急な食欲不振が、急性すい炎で現れます。ただ多くの病気で食欲の低下は見られますので、これだけですい炎だとはいいきれません。
慢性すい炎では、なんとなく食べるご飯の量が減っているという可能性がありますので、異常を見逃してしまうかもしれません。特に高齢の猫が食欲不振を起こした場合は、十分注意しましょう。
5.元気がなくなる
急性すい炎では、急激に元気がなくなるという症状が見られます。お腹に激しい痛みがあるため、うずくまってしまうかもしれません。また触ろうとしたり抱き上げたりしようとすると嫌がるでしょう。
慢性すい炎の場合はゆっくりと症状が進行していくため、初期の頃は無症状のことも。そのうちになんとなく元気がない、体重が減るなどの症状が現れてきます。ただ高齢猫だと単なる老化と勘違いしてしまうことがありますので、注意が必要です。
まとめ
急性すい炎の場合は症状が分かりやすいものの、慢性になると気がつきにくい病気です。定期的な健康診断を受け、愛猫をすい炎から守ってあげましょう。健康的な生活も必須です。
愛猫の健康は飼い主さんしか守れませんので、十分気遣ってあげてください。