心筋症
猫の心筋症は、心臓の筋肉が厚くなる肥大型心筋症がほとんどです。
心臓の壁が厚くなりすぎて心臓の働きのポンプ機能がうまく作用しなくなり、血流が悪くなってしまいます。症状が急に悪化して命を落としてしまうこともあるのです。
「心臓の病気なのになぜ足腰が弱るの?」と不思議に思いますが、それには「血栓」が関係しています。
心筋症になると血液の流れに異常が生じた結果できた血栓が、後ろ足へと続く動脈の分岐点に詰まってしまうのです。
すると突然後ろ足がマヒしたようになってしまいます。痛みも感じるので、大声をあげるかもしれません。このような状態になったら早急に動物病院を受診してください。
心筋症は根治が今のところはできません。そのため、内服薬を投与して進行を遅らせたり負担を軽くしたりするほかありません。
運動不足
完全室内飼いの猫はあまり動かず、1日のほとんどを寝てすごす場合が多いです。そのため安全面ではよいのですが、運動不足になりやすい傾向にあります。
外で活動する猫に比べ関節をあまり動かさないので、だんだんと動きが悪くなり足腰が弱ってしまうのです。なんと12歳以上の猫の9割以上は骨関節炎なのだとか…。
放っておくと寝たきりへの道を進んでしまうかもしれませんので、毎日できる限り体を動かすようにしてあげましょう。
飼い主さんが一緒におもちゃで遊んであげれば、運動不足解消にはもちろん、絆を深めることにもなります。夢中になって遊ぶ愛猫の姿を、じっくり観察するのもたのしいですよ!
肥満
肥満になって体重が増えると、体を支えるため足腰に負担がかかります。これも足腰が弱ってしまう原因の一つです。
肥満のリスクはそれだけではありません。さまざまな病気にかかる可能性が増えます。
寝たきりにしないためには、もしすでに愛猫が肥満と思われる体型ならダイエットをさせましょう。ただし、無理なダイエットは禁物です。
痩せる必要がない場合は、適正体重を保てるようにしてあげてください。ご飯量の調節はもちろん、定期的な体重測定を行うなどして愛猫の体重管理を行いましょう。
老化
老化により筋肉量が減り足腰が弱る場合もあります。
徐々に進行していくので、日を追うごとに歩きずらそうにする愛猫の姿を見るかもしれません。また病気によって起きている場合もありますので、注意が必要です。
足腰が弱るほか、食欲がなかったり元気がなかったりするため気をつけて見ておきましょう。
食べているのに体重が減る場合も要注意です。気になるときは早めに動物病院を受診してください。
まとめ
誰もが、愛猫にはずっと健康でいてほしいと願うはずです。生活習慣が関係している場合がおおいにありますので、なるべく健康的な暮らしを送ってもらうようにしていきましょう。万が一、異常を感じた場合はすぐ動物病院へ。
早めの対処が鍵を握る場合もあります。何が起きるかわかりませんので、いつも愛猫の様子には注意しておきたいですね。